107年の歴史で「最も熟考された1台」 ベントレー・トルカル 膨大な時間をかけたV8サウンド ポルシェやアウディと技術共有 試作車の見事な第一印象

公開 : 2026.09.08 18:05

ポルシェアウディとパワートレイン技術を共有

トルカルがベースとするのは、ポルシェ・カイエン・エレクトリックなども採用する、フォルクスワーゲン・グループのPPEプラットフォーム。サスペンションは前後とも2チャンバー式エアスプリングで、後輪操舵にアクティブ・アンチロールバーも備わる。

駆動用モーターは、前がアウディQ6 e-トロンと共有。後ろのユニットは、108.0kWhのバッテリーや電圧800Vの制御システムも含めて、カイエン・エレクトリックと関係性が深い。カリフォルニアの海岸線は交通量が多く、控えめにしか走れないが。

ベントレー・トルカル(プロトタイプ)
ベントレー・トルカル(プロトタイプ)

回生ブレーキ用パドルは備わらないようだが、効きは自動か固定、惰性走行の3段階から選択できる。航続距離は、約2.7tの車重でありながら、595kmと悪くない。

膨大な時間を投じたV8エンジン風サウンド

車内には、ベントレーが膨大な時間をかけて収録・分析し、ミュージシャンの手でリズムや抑揚が再現されたという、V8エンジン風サウンドが再生される。アクセルペダルの操作やスピード、ドライブモードによって、複雑に変化する。

ベントレー・モードでは控えめに響き、スポーツ・モードでは主張が増す。車外にも再生されるが、あくまでも上品なボリュームだ。

ベントレー・トルカル(プロトタイプ)
ベントレー・トルカル(プロトタイプ)

リアシートから観察する限り、非常に運転しやすそう。重さも実感しにくいようだ。ホテルへ戻るまでの道中、ペイジは心地良く時間を過ごしているように見えた。車寄せに入ると、自律運転システムが稼働。トルカルは、自ら出発時と同じ場所へボディを戻す。

フライングスパー級に、外界から隔離されたベントレーに仕上がっているのかは、まだわからない。デジタル技術に関しても、まだ未知数。それでも、トルカルの快適性や音響は、間違いなくベントレー。その第一印象は、極めて素晴らしい。

ベントレー・トルカル(プロトタイプ)のスペック

英国価格:約18万ポンド(約3870万円)
全長:−mm
全幅:−mm
全高:−mm
最高速度:−km/h
0-100km/h加速:4.0秒以下(予想)
航続距離:595km(予想)
電費:−km/kWh
CO2排出量:−g/km
車両重量:2700kg(予想)
パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:108.0kWh
急速充電能力:−kW(DC)
最高出力:862ps(予想)
最大トルク:−kg-m
ギアボックス:1速リダクション/四輪駆動

ベントレー・トルカル(プロトタイプ)
ベントレー・トルカル(プロトタイプ)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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