アウディの高性能ワゴンから洗練されたホンダ・シビックまで 2026年欧州版 最も注目すべきハイブリッド車 10選(後編)

公開 : 2026.10.01 11:50

自分に合ったハイブリッド車を選ぶには

自分に合ったハイブリッド車を選ぶには、充電環境と1日の走行距離が鍵となる。考慮すべき点は以下の通り。

ハイブリッド(HEV)か、プラグインハイブリッド(PHEV)か

ハイブリッド:自宅に車庫がなく、充電器へのアクセスも容易でない場合は、通常のハイブリッドが最適だ。車両価格が安く、高速道路で長距離を走行する人にも向いている。
プラグインハイブリッド:自宅や職場で充電器を利用できる場合、電気航続距離が十分にあるPHEVが全体として最も経済的だ。うまく利用すれば、化石燃料を一滴も使わずに数週間走行することも可能。
冬季の航続距離:寒い季節には、実際の電気航続距離がカタログ値より20~30%短くなることを念頭に置いておくべきだ。

充電速度

PHEVは便利だが、充電環境が整っていないと真のメリットを享受できない。
PHEVは便利だが、充電環境が整っていないと真のメリットを享受できない。

AC充電:ほとんどのPHEVは、一般的なAC充電器から最大7kWで充電でき、満充電まで約3~5時間かかる。
DC急速充電:一部の新型PHEVは公共の急速充電器を利用できる。これはメリットではあるが、公共の充電器を使ってバッテリーを急速充電すると料金が大幅に高くなるため、必要不可欠な機能というわけではない。

「バッテリー切れ」時の性能

PHEVのバッテリーが完全に空になることは稀だが、バッテリーが減るとエンジンに頼って走行するようになる。そのため、エンジン排気量を確認しておきたい。重いSUVに小排気量エンジンを搭載していると、電動アシストが制限された際に、エンジンに負担がかかり、燃費効率が大幅に低下する可能性がある。不安な場合は、長距離の高速道路走行でも十分な燃費性能を発揮する通常のハイブリッドモデルを選ぶようにしよう。

ハイブリッド車を買うべきかどうか迷ったら

次のような場合は、購入をおすすめする。
・市街地走行と高速道路走行を両方行う場合。
・完全なEVへの移行はまだ考えていないが、排出ガスを減らしたい場合。

反対に、次のような場合は一度踏みとどまった方がいいだろう。
・主に長距離の高速道路走行に使う場合。
・自宅や職場に充電器がない場合。
・日常的にトランクを満杯にして移動する場合。

ハイブリッド車は市街地走行で特に本領を発揮する。
ハイブリッド車は市街地走行で特に本領を発揮する。

テストと選定方法

ハイブリッド車(HEV)およびプラグインハイブリッド車(PHEV)を評価する際、AUTOCAR英国編集部はパワートレインのシームレスさに重点を置いている。優れたハイブリッド車は低燃費を実現しつつ、電気モーターとエンジンの切り替えをシームレスに行い、パワートレインの複雑さを感じさせない。評価項目は以下の通り。

1. 効率性と実航続距離
PHEVについては、実環境での電気航続距離をWLTPサイクルのカタログ値と比較し、実際に何km走行できるかを確認した。通常のハイブリッド車については、都市部でのストップ・アンド・ゴー、幹線道路、高速道路など、さまざまなルートで燃費を計測し、標準的なガソリン車に比べてどれだけ燃費が改善されるかを確認した。

AUTOCAR英国編集部はすべてのモデルを試乗・評価している。
AUTOCAR英国編集部はすべてのモデルを試乗・評価している。

2. パワートレインの洗練度
電気駆動とエンジン駆動の切り替えを評価した。いわゆる「ラバーバンドフィール」を避け、切り替えがまったく感じられないパワートレインを重視した。また、バッテリーが消耗した後もパワー不足を感じるかどうか、高負荷時の性能もテストした。

3. 実用性とパッケージング
バッテリーやモーターの搭載により、トランクの広さや燃料タンクの容量が犠牲になることが多い。そのため、荷室寸法や乗員の快適性への実際の影響を測定した。また、PHEVの充電ポートの使いやすさや、日常の交通状況における回生ブレーキシステムの有効性もテストした。

4. 乗り心地とハンドリング
ハイブリッド車はガソリン車よりも重い。英国の荒れた路面状況で走らせ、その重量をどのように処理しているかを確認した。バランスを重視し、コーナーでも落ち着きを保ちつつ、路面の穴を乗り越える際に突き上げ感の少ないモデルを探した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    サム・フィリップス

    Sam Phillips

    役職:常勤ライター
    AUTOCARに加わる以前は、クルマからボート、さらにはトラックまで、EVのあらゆる側面をカバーする姉妹誌で働いていた。現在はAUTOCARのライターとして、トップ10ランキングや定番コンテンツの更新、試乗記や中古車レビューの執筆を担当している。最新の電動モビリティ、クラシックカー、モータースポーツなど、守備範囲は広い。これまで運転した中で最高のクルマは、1990年式のローバー・ミニ・クーパーRSP。何よりも音が最高。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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