本当の本気が見たい トヨタ C-HR+(2) 普段使いなら極めて安楽 練られた運転支援に良好な電費 高負荷時の耐性は疑問

公開 : 2026.10.01 18:10

技術力あるトヨタの、本当の本気が見たい

トヨタらしい、まとまりの良い電動クロスオーバーへ仕上がっている、C-HR+。乗り心地は良く、エネルギー効率も悪くなく、とても自然に運転できる。運転支援システムに煩わしい部分がなく、染み渡るような充足感とともに毎日一緒に過ごせそうだ。

ただし、高負荷が続いた状態のパワートレインの制御には、やや不満が残る。EVとして、車内のパッケージングが競合以上というわけではない。タッチモニター・システムのデザインや、インテリアの雰囲気にも、改善の余地はあるだろう。

トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)
トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)

C-HR+は、いいクルマに仕上がってはいる。だが、より良い選択肢が英国にはなくない。技術力あるトヨタの本当の本気を、そろそろ見せて欲しい。

◯:運転のしやすさ 車載機能のインターフェイス 座り心地の良いシート
△:グレー1色の内装 淡白な運転体験 狭めの車内空間 高負荷時のパワートレインの制御 長めの制動距離

トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)のスペック

英国価格:3万5495ポンド(約738万円/試乗車)
全長:4520mm
全幅:1870mm
全高:1595mm
最高速度:159km/h
0-100km/h加速:7.6秒
航続距離:358km(高速)/474km(市街地)
電費:4.9km/kWh(高速)/6.6km/kWh(市街地)
CO2排出量:−g/km
車両重量:1917kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:72.0kWh(NMC)
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:224ps
最大トルク:27.3kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)
トヨタ C-HR+ デザイン(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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