ベントレー・コンチネンタルGTC S(1) ハイエンド・コンバーチブル市場で独壇場 ただし価格は3万5000ポンド安でライバルは別モデル

公開 : 2026.11.02 18:05

トラッドでプライベートな車内空間

極めてラグジュアリーな内装は、ピアノブラック・パネルとマイクロスエードの組合せが標準。柔らかな本皮にウッド、カーボン、アルミなど選択肢は多い。試乗車は、カーボントリムにベルーガ・レザーで仕立てられ、「S」のロゴが各所を彩っていた。

ダッシュボードにタッチモニターは備わるが、高品質な物理スイッチがふんだんに並び、車載機能の操作系は先代から大きく変わらない。人間工学へ配慮された、デザインの賢明さを物語る。トラッドでプライベートな空間へ、魅了される。

ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)

ツーリング・スペシフィケーションを指定すると、アダプティブ・クルーズコントロールにナイトビジョン、ヘッドアップ・ディスプレイなどが追加される。2026年では珍しく、アッシュ材の灰皿が追加される「スモーカーズ」オプションも用意されている。

フェラーリ296 GTBのフロントより狭い荷室

4シーターの乗員空間は、クーペと遜色なし。リアウインドウは小ぶりになるが、ボディサイズが大きいため、ソフトトップを閉めても圧迫感は最小限といえる。ルーフライナーを明るい色にすれば、一層ゆとりを感じられるはず。

オープン・グランドツアラーとして、惜しいのが荷室。燃料タンクは80Lと大きく、ソフトトップの開閉機構に駆動用バッテリー、大きなLSDを備える都合で、容量は134Lしかない。フェラーリ296 GTBの、フロントの荷室より狭いほど。

ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)
ベントレー・コンチネンタルGTC S(英国仕様)

新たに実装されたドライバー監視機能のパネルは、ステアリングコラム上。空間的な余裕があるため目立つわけではないが、運転中は視界に入って気になりがちだった。

走りの印象とスペックは、ベントレー・コンチネンタルGTC S(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

ベントレー・コンチネンタルGTC Sの前後関係

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