アストン マーティンDB11

公開 : 2016.09.09 05:50  更新 : 2017.05.29 18:20

■どんなクルマ?

アストン マーティンDB11とはどんなクルマか。まず「DB」とは、戦後、アストン マーティンのパトロンになったイギリスのエンスーな実業家の名前、ディヴィッド・ブラウンのイニシャルで、彼がアストンを率いた時代はとうに終わっているけれど、今日のアストンに続く基礎をつくった人物だけに、今も車名の頭にはその2文字が輝いているわけだ。

2000年代に入り、フォード傘下となって現在と同じゲイドンに本拠を構えたアストンが2003年に送り出した当時最新の12気筒モデルが、DB9だった。このDB9は、ヴァンキッシュ他、幾多のバリエーションを生み出しながらつい最近まで現役だったロングセラーだが、その後継モデルとして今年デビューしたのがDB11である。

ならば間のDB10はどうしたのかというと、よく知られているように、去年公開された007最新版『スペクター』にボンドカーとして登場したモデルに、DB10の名が冠されたのだった。つまりDB10というキリのいい名前のクルマは、映画のなかだけに登場したわけだ。

そこで本題のDB11だが、それは単なるDB9の後継車ではなく、1913年創業、2013年に100周年を迎えたアストン マーティンにとって、新しい100年に向けて発表された最初のニューモデルという意味を持つクルマになる。と同時にそれは、CEOがドイツ人のウルリヒ・ベッツから元日産のイギリス人、アンディ・パーマーに代わってから初の新型アストンでもある。

となるとそれは、DB9以前のアストン マーティンとは異なる部分があっても不思議はない。ではDB11、従来のアストンとどこが違うのかというと、最も異なるのはエンジンではないだろうか。それは、これまで市販モデルにターボを装着したことがなかったアストン マーティンとして初めて、ターボエンジンを搭載したクルマだからだ。

パワーユニットは5.2リッターV12のツインターボで、608ps/6500rpmのパワーと700Nm/1500rpmのトルクを発生する。これは、限定モデルのOne-77などを別にすれば、これまでのアストン マーティンの市販車で最もパワフルなエンジンということになる。

 
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