設計年次は旧いが、それでも確かな走りと高い実用性が魅力の1台

公開 : 2017.03.11 13:16  更新 : 2017.05.29 18:39

■どんな感じ?

エンジンのバリエーションは3つ。ガソリン仕様は1.2ℓターボ110psで、ディーゼル仕様が110psと150psの2.0ℓターボだ。今回のクルマは150ps仕様のディーゼルで、6段M/Tと4WDが組み合わされる。

同じドライブトレインを積むイエティの他グレードと、メカニズム的には何ら変わりはない。であるからして、走りにも変化はない。いいところも悪いところもあり、しかし総じていい方が優勢だ。

エンジンを始動し、それが発するノイズを聞く限り、これがあの静かなフォルクスワーゲン製TDIモデルと同じユニットを積んでいるとは信じがたい。コールドスタートではきめが粗く、ガラガラいうノイズが耳につく。温まるにつれてスムースさは増していくが、水温計が90℃を指すに至っても素晴らしいと言えるレベルには遠い。しかしイエティは2009年登場で、いまや前世代のクルマだ。最新世代のモデルに見劣りする部分は、あって当然だとも言える。

0-100km/h加速タイムは9.0秒をわずかに超えるのだが、エンジンのフィールはパワフル。1750〜3000rpmで発生する34.7kg-mのトルクは、どのギアでも期待通りの加速をもたらしてくれる。そして、シフトチェンジも苦ではない。他のイエティ同様、操作は軽く、クラッチの断続が明確なので、飛ばしているときはもちろん、都市部でのノロノロ運転でさえ楽しみを見出せる。

視界は極めて良好。SUV系モデルとしては細いAピラーや箱形のリア・セクション、大きなウインドウが見切りの良さを生み、前後パーキング・センサーの効果もあって駐車はストレス・フリーだ。

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