セアト、過去最高の業績に 若きCEOの1日に密着 見据える未来とは

公開 : 2017.12.02 18:10  更新 : 2017.12.14 12:35

10:30 AM ミレニアル世代への戦略

若い4人組の社員が部屋にぞろぞろ入ってきた。それぞれ別々の部門にいる。彼らはセアトの「タレント・サークル」のメンバーだ、会社を発展させることについて徹底的に考え抜くことがミッション。

デ・メオは定期的にこのようなグループと面会している。今日のお題はミレニアル世代、つまりクルマが好きじゃないと噂されるひとたちへのアピールだ。

スクリーンを使ったプレゼンと(デ・メオが奨励している英語での)スピーチで、彼らは「セアト・エクスピアリアンス・ボックス」なるものを提案した。

2日間のアクティビティ・パッケージで49.9ユーロ。クルマとホテル付き、それに目的地のイベントを選ぶことができる。

アイデアは生煮えで、売れる可能性も高くないとすぐ判明したが、同様の計画を「クプラ・サーキット・デー・エクスピアリアンス」パッケージに転用してはどうかという話になった。デ・メオはこのアイデアがアウディでも上手くいったことを思い出し、ミーティングは前向きな結論で終了した。

11:30 AM ファクトリー4.0とは何か

われわれはアイボリーのタワーから降りて、マルトレルの敷地をドライブする(雨は降り続いている)。敷地の狭い他の欧州の工場と比べ、何と機能的にレイアウトされていることだろう。

1993年にできたばかりで稼働率は高いが(昨年の生産台数は44万9000台)とても整然としている(キャパシティは公称50万0台)。デ・メオによればこれは意図的であり、急激に拡大するのは危険だということだ。

今回訪問したこの工場をセアトは自慢げにファクトリー4.0と呼ぶ。ホディの製造は高度に機械化されており、オペレータがスクリーンと制御盤で主要な機能を操作し、実際の作業者には身に着けたスマート・ウォッチでその情報が伝えられる。

技術に疎い頭(わたしのだ)には目が回りそうだが、要は、この第4世代工場ではビッグデータ解析を駆使して複雑な問題を予見し、問題が顕在化するのを未然に防いでいるのだ。

例えば、ロボットがコストのかかる修理を必要とする前に20台まとめてメンテナンスを行う、というような。他のフォルクスワーゲン・グループの工場に先駆けてマルトレルに導入されたので、セアトは特にご自慢のようだ。

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