長期テスト スバルBRZ(1) 86を購入しなかった理由/第一印象は

公開 : 2018.03.09 20:10

内装 いやなところ、よいところ

内装に関しては、細かな仕上げが異なる他はほぼ完全にトヨタ版と同一だ。このクルマは1500ポンド(23万円)のタッチパネル式のカーナビを搭載しているが、これは付ける価値のあるオプションだ。

全体的に、室内空間は堅実な印象。機能性とスポーティさをうまく両立させてはいるが、1990年代を思わせるような古臭いボタン類もある。特に、センターコンソールの時計はまるで歴史資料館から取ってきたようだ。

ドライビング・ポジションは低く良好で、肘の置き場に困ることもなくわたし好みだ。ただし、わたしは脚が長いので腕に合わせると脚が少々窮屈になってしまう。

この点はポルシェ718ケイマンなどは適切なのだが、2万6050ポンド(400万円)のBRZより1万3000ポンド(200万円)も高いクルマと比較するのは酷だろう。一方で、同じ2ℓエンジンを搭載し2万3395ポンド(359万円)のマツダMX-5 RFはより適切な比較対象と言えるだろう。

BRZの屋根は開かないが、このクルマはMX-5よりもさらに走りを追求しているように感じられる。マツダの平凡な直列4気筒よりもスバルのボクサーエンジンの方がより濃厚なキャラクターを持っているということもあるだろう。

また、2万9185ポンド(447万円)の日産370ZもBRZと競合する。もちろん、このクルマのフラット4は370Zのたくましい3.7ℓV6には速さも音も敵わない。また、370Zの筋肉質なルックスがより大人びた印象を与えるのに対して、スポーティなリアウイング付きのBRZが少々若く見えるのも事実だ。

しかし、身のこなしについて言えば、BRZの勝ちだ。

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