ランボは、学校の送り迎えに最適! エスパーダを乗り続けた夫妻 後編

公開 : 2018.05.05 20:10

キャレロのヘッドライト探し

一方、リンはパーツの調達に着手した。「ドライバーシート側のドアガラスは、工場から購入して600ポンドでした。フロントガラスがなかなか見つかりませんでしたが、シアネスにあるピルキントン社のピーター・スワンに声を掛けたら、『エスパーダのフロントガラスならこれまで17枚作ったことある』と言われました」


最も入手が困難だったのはキャレロのヘッドライトだ。「2年間、探し回りました。左ハンドル用のものは沢山あるのですが、右ハンドル用はまったくありませんでした」

「その後、夫がボイラーの故障でクリスマスイブに呼び出され、そのお客様と話をしているときに、ヘッドライト探しのことが話題になりました。何と、そのお客様は、フェラーリの大手代理店からヘッドハントされたばかりの人で、新年になってから、1971年製の新品のヘッドライトを2個、わざわざ家まで持ってきてくれました。箱に入ったままで、12ポンドと価格が表示されていました」

ミシュランの新品のXWXはクラシックタイヤ社で見つかり、マグネシウム製のクロモドラアルミホイールは磨き上げるためにジリンガムにあるレプソンズに送られた。この画期的な組み立て直しによって、2011年9月にエスパーダは再び公道を走れるようになり、リチャードはすぐ後にランボルギーニクラブUKからカー・オブ・ザ・イヤーを授与された。しかし、NECで開催された2012年クラシックモーターショーに出品するために移動している途中で、このクルマに悲劇が訪れた。
 

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