現実の選択 毎日使える1000万円級スポーツカー対決 前編 回顧録

2018.09.22

サマリー

今回のテーマは1000万円で毎日の足に使えてしかもスリルを味わえるクルマです。クルマ好きなら一度は考えてしまう命題に答えるべく、一見脈絡のないように思える5台で比べてみることにしました。すべての要素を高次元で実現しているのはどの1台でしょうか。

AUTOCAR JAPAN誌 77号

もくじ

毎日使える高性能マシン
乗りやすくさらに速くなったランエボ
デリカシーとフィーリングも
スーパーカー級の速さ
高級で洗練されたTT RS
ドライバーズカーとしては落第

毎日使える高性能マシン

今回のプランを提案したわたしが言うのもどうかと思うが、5台のテスト車のなかにエヴォーラを加えたことを、決定からそう間を置かずして後悔し始めていた。そしてその杞憂は、スーパーカー然としたルックスの実車が遅れて最後に集合場所へと姿を現したときにさらに強くなり、三菱の小さなセダンの横に駐車する姿を認めるにいたって本気で心配になってしまった。

いったい誰が最新のエヴォーラと、ランエボⅩという最狂にして最凶なクルマとを、真剣に比較しようと思うだろうか。それどころか、すでに定評のあるアウディTT RSとBMW M3、それにポルシェ・ケイマンSまでもを加えたテストなのだ。

一見すると読者諸氏には脈絡のない5台に思えてしまうだろう。言い訳するつもりではないが、実はわたしなりの基準を設けての選出であった。まず、昔ながらのドライビングのスリルを味わえるということ。

次に価格が現実的に購入を意識できるギリギリのラインであろう1000万円前後であること。そして最後に、これがもっとも重要なハードルなのだが、日常の道具として十分に使えるパッケージであるということだ。

最後の選定基準を十分にクリアできているのか、ここに来てエヴォーラにだけ自信が持てなくなってしまったのが真相である。

 
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