「GT」ほんとうに名乗れるクルマは 元祖GTからトンデモGTまでジャッジ 前編

公開 : 2019.02.16 06:10

ポンティアックGTO(1964年)

ポンティアックGTOは最初のアメリカン・マッスルカーと呼ぶべき存在であり、ポンティアックが親会社のGMが決めた330キュービックインチ(5408cc)という最大排気量のルールを破ることなく、よりパワフルなテンペルを創り出そうとして生み出されたモデルだった。

だが、この排気量制限は量産モデル向けであり、オプションパッケージには適用されないことに気付いたポンティアックは、389キュービックインチ(6375cc)のV8エンジンを、オプション設定したテンペスト・ル・マンを登場させており、1964年には3万2000台以上がこのGTOオプションを選択している。

ポンティアックのチーフエンジニアだったジョン・デローリアン(そう、あのデローリアンだ)は、臆面もなくル・マン・ウィナーの250 GTOからGTOの名を借りながら、GTOとはGrand Tempest Optionの略だと主張していた。

1966年にはGTOは独立モデルとなり、1974年までいくつかの改良を受けながらそのモデルライフは続いた。

1999年にレトロブームの波が頂点に達すると、ポンティアックはデトロイト・モーターショーでGTOと名付けたコンセプトカーを発表している。このクーペモデルが量産に移されることはなかったが、2004年にはオーストリア産のホールデン・モナーロのポンティアック版として、GTOの名はたびたびショールームを賑わせていた。


判定:合格

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