初代ロードスター(NA)、値上がり傾向 2代目NBが狙い目に 中古購入の注意点

公開 : 2019.04.28 07:50

価格はコンディション次第

NBの価格を決めているのは、年式やグレード、エンジン排気量などではなく、なによりもそのコンディションであり、2004年モデルの1.8iスポーツが数ポンドで見つかる一方、状態の良い1998年登録の1.6には数千ポンドの値札が付いている。

エンジンには1.6ℓと1.8ℓのふたつが存在しており、142psを発揮する1.8スポーツであれば、トルセン式リミテッドスリップディフェレンシャルと15インチのアルミホイールを装備していた。

2001年に登場したフェースリフト版は2.5代目として知られている。その変更点はわずかであり、もっとも大きな違いはスリーバルブ化されたヘッドライトだったが、グレードによって、フロントバンパーには1対のフォグランプか、さもなければメッシュグリルが採用されていた。


オートマティック仕様も英国市場に追加投入されているが、人気を得ることはなく、現在では希少な存在となっている。1.8iには、より大径化された16インチホイールが与えられている。

MX-5らしく特別仕様も複数登場しており、今回見つけたなかで気になったのは、1795ポンド(26万円)のプライスタグを掲げ、走行距離12万kmでタイミングベルト交換済み、メンテナンス履歴のハッキリした2001年登録のジャスパー・コンラン1.8と、2190ポンド(32万円)で走行距離12万7000km、2003年下期登録の、映画「チャーリーズエンジェルス」にインスパイアされた1.8エンジェルスの2台だった。

それでも、グレードや特別仕様は大した意味を持たない。もっとも重要なのはコンディションであり、サイドシル廻りやカーペット下に拡がる錆をチェックする前に、グレードで一喜一憂している場合ではないのだ。それでも、このクルマを運転してみれば驚かされるに違いない。

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