初代ロードスター(NA)、値上がり傾向 2代目NBが狙い目に 中古購入の注意点

公開 : 2019.04.28 07:50

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アシュリー・マーティン(MX-5レストア専門家)

「ボディ内部の錆は初代と2代目に共通した問題であり、2代目MX-5が内側から錆びることは分かっています。ですから、徹底的なリペア作業が必要となるのです。初代の1.8ℓモデルと2代目を所有していますが、どちらも素晴らしいモデルです」

「3代目は数えるほどしか運転したことがありませんが、初代と2代目は特別なモデルであり、この2台はドライバーを喜ばせるためだけに存在するのです。多くのファンがいますが、いまでも、初代の人気は絶大です。2代目MX-5の問題は、錆があるかどうかではなく、いつ錆びるかということです。それでも、このモデルはお買い得だと言えます」

知っておくべきこと

2代目MX-5を手に入れた場合、最初に行うべきは、洗車をしてボディ下面に防錆剤を塗布しておくことだ。そうすれば、サブフレームのような部分が使い物にならなくなるのを防ぐことができる。その後で、インターネットで湿気の侵入経路を調べ、内部からの錆の進行を抑えるべく空洞を埋めればいい。

いくら払うべき?

350~1249ポンド(5万~18万円)

1150ポンド(16万7000円)で売りに出されている、ボロボロでサイドシルの錆が進行した2003年登録の1.6ℓモデルのように、年式や走行距離に関係なく、ともかく走行可能な車両が候補となる。

1250~1999ポンド(18万1000~29万円)

ほぼ完ぺきなメンテナンス履歴を持つ見た目も素晴らしい車両を見つけ出すことが出来るが、サイドシルやフェンダーと言った部分の充填剤の状態は確認が必要だ。

2000~3500ポンド(29万1000~51万円)

2299ポンド(33万4000円)のプライスタグを掲げ、走行距離9万7000kmでマツダディーラーによる完ぺきなメンテナンス履歴を持つ、2002年下期登録の1.6ℓモデルのような個体を見つけ出すことができる。さらに、3000ポンド(43万6000円)で走行距離3万5000km、マツダディーラーによるすべてのメンテナンス履歴が揃ったワンオーナーの1998年登録1.8スポーツのような車両も存在する。

掘り出し物を発見

マツダMX-5 1.8スポーツ、1999年登録、走行距離10万3000km、1999ポンド(29万円)


「完ぺきなメンテナンス履歴」と喜ぶ前に、その内容が11項目しかないことに気付くべきだが、心配はいらない。最大の懸念はボディの錆だが、この個体は初期型NBであり、より優れた防錆が施されているはずだ。幸運を祈ろう。

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