エネルギーの小さな塊 試乗 アバルト595エッセエッセ アバルト誕生70周年

2019.07.18

どんな感じ?

プラットフォームは誕生から16年が経過

アバルト595エッセエッセ、基本的にいいクルマだが、良くないポイントもいくつかある。そもそも基本的に誕生から16年が経過する、先代フィアット・パンダと同じプラットフォームで成り立っているのだ。せっかくの手厚いモディファイを受けているのにも関わらず、その事実が究極のホットハッチ、という称号の妨げになっている。

パフォーマンスやドライバーとの関わりの濾さで比較すれば、フォードフィエスタSTに先行されている。さらにずっと安くて遅い、フォルクスワーゲンUp! GTIと比較しても、595エッセエッセのパフォーマンスが優れているとはいえないレベルにある。だとしても、595エッセエッセの濃厚な個性と特徴には、引き込まれずにはいられない。

スポーツモードを選択すると、アクラポビッチ製のエグソースとに内蔵されたバルブが開き、スロットルのマッピングもシャープに変化。1.4ℓエンジンは、アイドリング状態からエネルギー溢れるサウンドを奏でる。

スロットルを踏み込むと大排気量エンジンのようなエグゾーストノートに、ターボの高周波が重なり、アバルト124スパイダーのような音響を生み出す。ドライビングポジションは古いイタリア車のように、腕を伸ばす位置にシートをセットしても、やや右側にオフセットしたペダルは手前側に感じられるものだが、その不自然さを吹き飛ばしてくれるサウンドだ。サベルト製のバケットシートのホールド性は適度で、座り心地も良い。肉厚なステアリングホイールも、とても手によく馴染む。

 
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