ライバルなき孤高のミドシップ トヨタMR2(SW20) 車格、質感ともに高まった2代目

2019.11.16

サマリー

AW11こと初代MR2のデビューが話題を集めた理由は、国産の量産スポーツカーとして初めてミドシップ・レイアウトを採用していたからでした。自動車の歴史におけるMR2の存在意義を、振り返りました。

もくじ

ミドシップは一流の証
丸みを帯び、大人になった2代目
ライバルなき孤高の立ち位置

ミドシップは一流の証

text:Takuo Yoshida(吉田拓生)
photo:Satoshi Kamimura(神村 聖)

その巨大さゆえ保守的なアプローチが多いと思われているトヨタだが、80年代から90年代は景気に後押しされ、いくつかの意欲的なスポーツモデルを送り出している。

ハイソカーとして一世を風靡したソアラやガルウイングドアのセラ、そして1984年から1989年、1989年から1999年という2世代に渡って作られたMR2等々である。

国産スポーツカー初のミドシップ2シーターとして1984年に登場した初代MR2。ウェッジの効いたシンプルなボディが人気を集めたが、そのドライバビリティはミドシップらしくピーキーだった。
国産スポーツカー初のミドシップ2シーターとして1984年に登場した初代MR2。ウェッジの効いたシンプルなボディが人気を集めたが、そのドライバビリティはミドシップらしくピーキーだった。

AW11こと初代MR2のデビューが話題を集めた理由は、国産の量産スポーツカーとして初めてミドシップ・レイアウトを採用していたからだった。

重量物を車体の中央に集め慣性モーメントを減らすミドシップは、レーシングカーの世界では瞬く間に普及したが、市販車への採用は積極的には行われなかった。

とはいえスーパーカー・ブームを経験したクルマ好きにとってミドシップの人気は絶大だった。

何しろそれは、ランボルギーニ・カウンタックやフェラーリBB、ランチア・ストラトスといった一流のスーパーカーが採用していたレイアウトだったからである。

FF車用の横置きパワートレインをドライバーの背後に移植した2シーターのミドシップ車はヨーロッパの比較的小規模なメーカーによって度々リリースされてきた。

中でも初代MR2に直接的なヒントを与えた1台はフィアットのX1/9であると言われている。

 
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