【GRシリーズ 試乗】トヨタC-HR GRスポーツ 1.2ターボ(6MT)/ハイブリッドを評価

公開 : 2020.01.02 09:35  更新 : 2021.03.05 18:45

どんな感じ?

試乗ができたのは、広大な駐車場を利用して作られたパイロンスラローム、ダブルレーンチェンジ、波状路の3つのセクションがあるクローズドの特設コース、そして短い時間だったが一般道、だ。

最初にマイナーチェンジ後の“非”GRスポーツ(C-HR G:ハイブリッド/写真赤)を、クローズドコースだけではあったけど、比較のために走らせてみた。

非GRスポーツの改良新型C-HR G(ハイブリッド車)。エアインテークのワイド化、フォグランプの配置変更など顔が変わっている。
非GRスポーツの改良新型C-HR G(ハイブリッド車)。エアインテークのワイド化、フォグランプの配置変更など顔が変わっている。

“あれ?”と思った。先代C-HRってもう少し乗り味が締まってたというか、ここまで当たりが柔らかだったっけ? と。

従来のモデルがダメだったというわけじゃなく、サスペンションの伸びる・縮むの動きが滑らかになってるようで、わずかにコンフォート寄りになってるのかも、と感じたのだ。といって、ステアリング操作に対して遅れることなく向きを変えてくれるところ、しなやかにロールして素直に曲がってくれるところなど、元々の持ち味だったハンドリングの良さが損なわれてるようにも感じられない。

当日手渡された資料にはその辺りのことについて何ひとつ記載がなかったのだけど、聞いたところによればダンパーが従来のザックス製から日立オートモーティブシステムズ製に変更されてるのだという。

当然それに合わせてセッティングがなされてるわけだ。

同条件で、GRスポーツを試す

C-HRのユーザーには子供が巣立って大人数での移動が少なくなった世代も少なくないそうだが、そうしたユーザーにとっては新型のフィールの方がよりマッチングがよさそうだ。

GRスポーツ(S GRスポーツ:ハイブリッド/写真白)に乗り換えてみると、別の意味で“あれ?”と思わされた。

GRスポーツは、ボディ剛性を強化したほか、足まわりに専用のチューニングを施し、GRの走りを追求。
GRスポーツは、ボディ剛性を強化したほか、足まわりに専用のチューニングを施し、GRの走りを追求。

“非”GRスポーツでも好印象だったのに、もっというなら先代だって好印象だったのに、GRスポーツは明らかに軽快さを増している。

ステアリング操作に対する車体の反応が素早くなり、ノーズもより気持ちよくスッとインに入り、よりシャープに、より正確に曲がれるようになってるのだ。

といってパキパキしたヤンチャなフィールを伝えてくることなんて一切なく、乗り心地も締まりこそあるけど良好で、その乗り味は大人っぽい部類といえる。CH-Rのいいところをしっかり伸ばしてるような印象だ。

1.2ターボのGRスポーツは?

1.2ターボの6速MT仕様(S-T GRスポーツ)で一般道に出てみると、その乗り味のよさと楽しさが、さらに引き立って感じられる。

ほどほどに引き締まった感じの乗り味に荒さや粗さはなく、交差点やカーブの続く場所では心地好いシャープさとともに素直に旋回していく爽快さを当たり前のように楽しめる。

リズムに乗ってシフトと3つのペダルで操るのが楽しい、と筆者。
リズムに乗ってシフトと3つのペダルで操るのが楽しい、と筆者。

エンジンそのものに濃密なテイストは期待できないけど、といってパワーやトルクにさしたる不満を覚えるわけでもなく、それをシフトスティックと3つのペダルを駆使してリズミカルに走っていけるのも、なかなか楽しい。

スポーツモデルといえば尖った方向に行きがちだし、ドライバーもそれを期待しちゃう傾向もないわけじゃないけど、スピードを重視するのではなく、こうしたバランス重視型というか、もともと持ってる素性のよさを綺麗にバランスさせながら伸ばしていくようなスポーツモデルもあっていい。

何気ないときにふと“楽しいな”と感じられることって、大切なことだと思うから。

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