【現代版コブラ登場】ジャナレリー・デザイン-1 日産製V6+6速MT採用 499台限定

公開 : 2020.01.28 10:20

ドバイを拠点にするデザイナーのジャナレリーが生み出したデザイン-1。1960年代風のボディの中には、期待できるスペックを秘めています。英国へでの発売が開始された新スポーツカーの完成度を、英国編集部が確かめました。

もくじ

もとは自身のためにデザインしたクルマ
概念はレトロでも信頼性は現代水準
モーガンより洗練、TVRより一体感
目を覚ますのに丁度いい一撃
番外編:ジャナレリーが展開する計画
ジャナレリー・デザイン-1のスペック

もとは自身のためにデザインしたクルマ

text:Andrew Frankel(アンドリュー・フランケル)
photo:Tom Gidden(トム・ギデン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
今回ご紹介するのは、ジャナレリー・デザイン-1。車内は窮屈で、乗り降りがしにくい。計器類は見にくい。水たまりを走ると、足が濡れてしまう可能性がある。どれも大して重要な問題ではないけれど。

ジャナレリー・デザイン-1の名前は、ドバイを拠点にするデザイナーのアンソニー・ジャナレリーから取られた。彼はフランス人で、Wモータースのモデルを何台か手掛けている。思わず息を呑むスタイリングの、フェニア ・スーパースポーツやライカン・ハイパースポーツなどは代表例だ。フェニア ・スーパースポーツは日本へ正規導入されている。

ジャナレリー・デザイン-1(英国仕様)
ジャナレリー・デザイン-1(英国仕様)

デザイン-1に取り組み始めたのは、およそ5年前。生産する予定はなく、自身のためにデザインしたクルマだった。しかし発表すると数名の顧客が興味を示し、ボートの製造を手掛けるフレデリック・ジュイヨとチームを組み少量生産をスタート。

これまでに20台ほどのデザイン-1が作られ、まだ70台ほどのバックオーダーがあるという。だが別の計画もあり、499台でデザイン-1の製造は終了させる予定だという。

英国でも8万5000ポンド(1215万円)で、正式に販売がスタートしている。右ハンドル仕様になっており、オシャレなディーラーがロンドンに置かれている。

標準でルーフレスのロードスターとなるが、7600ポンド(108万円)を追加すれば、跳ね上げ式のカーボンファイバー製ハードトップを装備できる。まともなスパナを持っていて、使い慣れていれば、数分で脱着できるという。

もし徹底的なハードコアがお好みなら、フロントガラスを薄いエアロスクリーンへ変更もできる。こちらは2000ポンド(28万円)が別途必要。

概念はレトロでも信頼性は現代水準

クルマの構成は見た目のとおり、懐かしいシンプルなスタイル。ボディの内側も同様だ。鋼管製のスペースフレームが組まれ、自然吸気の3.5L V6ガソリンエンジンが搭載されている。

トランスミッションは6速マニュアル。リミテッド・スリップデフはオプション。4輪ともにサスペンションはダブルウイッシュボーン式で、エアバックとABSは付いていない。トラクションコントロールは、オプションで付けられるという。

ジャナレリー・デザイン-1(英国仕様)
ジャナレリー・デザイン-1(英国仕様)

エンジンと6速マニュアルなど、大部分のメカニズムは日産製だ。ジャナレリーによれば、ケーターハムとコブラの中間のような仕上がりだと話す。これよりわかりやすい説明は、少し考えないと思いつかない。

クルマのコンセプトは恥ずかしげもなくレトロだが、日産譲りのメカニズムだから、信頼性は現代的。車重はわずかに850kgほどと軽量で、運転は楽しく扱いやすい。エアコンも付いており、USBポートや充分な荷室も備わっている。

クルマの構成内容も特徴といえる。ロードスターとハードトップなど3種のボディスタイルから選べるほか、サスペンションは全調整式。体格に合わせてシートをオーダーできたり、ペダルボックスの位置を指定できたりする。

今回わたしが試乗したのは、ハードトップ付きのデザイン-1。身長は190cm以上あるけれど、ヘッドルームは問題ない。ペダルは奥の方にずらしてもらった。

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