【手頃な価格でも整備費用は侮れない】BMW X5 英国版中古車ガイド E70型

公開 : 2020.04.22 10:20

中古車市場に並ぶE70型X5の価格を知ると、掘り出し物のように感じられます。しかし、大きな出費を招く可能性もある、と指摘する英国編集部。SUVブームを牽引したモデルの、中古車を手にする際の注意点とは。

もくじ

手頃な価格が今でも人気の理由
LCIの前か後かの2つに分かれるX5
不具合を起こしやすいポイント
専門家の意見を聞いてみる
知っておくべきこと
いくら払うべき?
英国で掘り出し物を発見

手頃な価格が今でも人気の理由

text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
不具合を起こしやすいポイントを見れば、2007年に発表された第2世代のX5には注意が必要だと良く分かる。タイミングチェーン、吸気マニホールドのバタフライバルブ、エアサスペンションなど、ウイークポイントを挙げだすときりがない。

BMWを専門に扱うショップでは、誰もがE70型X5を良くは話さない。サスペンションや駆動系統が中心だが、電気系統やエンジンのトラブルも少なくない。

BMW X5(E70型・英国仕様)
BMW X5(E70型・英国仕様)

なぜ欲しいと思う人がいるのか。簡単。235psを発生するX5 30dが、英国なら4000ポンド(54万円)程度で手に入るから。モンスターSUVのX5 Mとなると、2万4000ポンド(324万円)まで跳ね上がるが。

ディーゼルエンジンを搭載したM50dもある。トリプルターボの3.0Lエンジンは、380psと75.3kg-mを叩き出す。トルクでいえば、ガソリン版のX5 Mより6.2kg-mも太い。BMW認定中古車の場合、英国では2013年式で8万8500kmの走行距離のクルマが、2万1250ポンド(286万円)だ。

E70型に興味があるのなら、フェイスリフトを受けた後期型で、走行距離が短く整備記録が整っているクルマを選ぶべきだろう。リスクも減らせる。

2代目へと進化したX5、E70型は、より広い車内と洗練された技術、秀でたラグジュサリーさで、初代の成功をさらに伸ばしたモデル。オプションで3列目シートを選ぶこともできた。

ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選べ、英国では235psの3.0Lディーゼルが最も人気だった。トランスミッションはATのみ。発売から1年後、286psを発揮するツインターボ版も追加されている。

LCIの前か後かの2つに分かれるX5

後期モデルでは286ps版はxドライブ35dと呼ばれ、235ps版はxドライブ30dへと改められた。ガソリンエンジンは6気筒の3.0Lと、8気筒の4.8Lの2択。2009年には最強版の4.4LツインターボV8を搭載したX5 Mが登場するが、販売台数は少ない。

ガソリンエンジンの方が、不具合は少ない傾向がある。走行距離が少ないなら、燃費は悪くても、ディーゼルよりも有力候補にして良い。

BMW X5(E70型・英国仕様)
BMW X5(E70型・英国仕様)

フェイスリフトを受けた後期型は2010年に登場。BMW流に呼べば、LCI(ライフ・サイクル・インパルス)。X5は、LCI前か後かの2つに分けられる。

見た目でわかりやすい違いは、フロントバンパーとヘッドライトの形状。インフォテインメント・システムも新しくなっている。

エンジンは、ユーロ5基準に合わせて環境性能が高められつつ、最高出力も向上。グレード名の数字も振り直されている。

例えばガソリン版では、355psだった48iは、407psの50iへと改められた。E70型のモデル末期となる2012年には、近年のMパフォーマンス仕様の始まりといえる、M50dが登場している。

X5は装備が充実していた。エアコンはもちろん、クルーズコントロールにレザー内装、パーキングセンサー、オートライトとワイパーなど。Mスポーツ仕様の方が多い。

パノラミックガラスルーフを備えているクルマも少なくない。他の中古車でも同じだが、すべての機能が正常に動くかは、確認しておきたい。

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