【新型ディフェンダー開発の舞台裏】5人の重要人物にインタビュー 前編

公開 : 2020.05.09 18:50

すでにランドローバーの最高傑作との呼び声も高い新型ディフェンダーですが、今回はモデルチェンジ成功の秘密や最新のコネクティビティ搭載の背景など、このクルマの開発で重要な役割を果たした5人に話を聞きました。

もくじ

開発には数千人 5人の代表
ニック・ロジャース:プロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクター
初代の精神 万能のモデル
ジム・モーガン:電気システム担当チーフエンジニア
理想的な存在 僻地でも有効

開発には数千人 5人の代表

発売間近に迫った新型ディフェンダーだが、すでにこのクルマは第三者による厳しいテストによって、ランドローバー史上もっとも優れたオフローダーであることを証明している。

ランドローバーがこれまで築き上げてきた名声を考えれば、これは驚くべきことだ。

新型ディフェンダー開発の舞台裏
新型ディフェンダー開発の舞台裏

その高いオンロード性能によって、このクルマはこれまででもっとも優れた多用途性を誇るオフローダーの最右翼でもあり、加えて新時代の電気システムが最高のコネクティビティ機能まで実現しているのだから、まさに新型ディフェンダーは驚異的なモデルと言えるだろう。

このクルマを構想し、実際に創り出すことに成功したのは類まれな才能あるチームだった。

なかには7年間もこのプロジェクトにかかわってきたメンバーもいるが、彼らは迫りくる納期に対応すべく、数ある仕事のなかでも新型ディフェンダーの開発作業を進めて来たのだ。

パーツサプライヤーまで含めれば、数千人ものひとびとが新型ディフェンダーの開発には携わっていると言う。

今回はそんなひとびとを代表する、72年に及ぶランドローバーの歴史上、最大のヒット作のひとつになることが確実視される新型ディフェンダーの開発で主要な役割を果たした5人に話を聞くことが出来た。

ニック・ロジャース:プロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクター

新型ディフェンダーとともに モロッコでの決意

36年前、ロジャースが見習いのエンジニアとして働き始めた時、すでにランドローバー社内ではディフェンダーのモデルチェンジについて話し合いが行われていたという。

「モデルチェンジそのものがつねに議論の焦点でした」と、ロジャースは言う。

ニック・ロジャース:プロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクター
ニック・ロジャース:プロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクター

「新型ディフェンダーに関するアイデアとともに、わたしもランドローバーでキャリアを積んで来たようなものです」

実現はしなかったものの、ロジャースはこれまでふたつの新型ディスカバリーのプロジェクトに関与している。

ひとつはランドローバーがフォード傘下だった時代のものであり、ディスカバリー3のT5ラダーシャシーをベースにしていた。

もうひとつのプロジェクトでは、初代レンジローバー・スポーツに続けて新型ディフェンダーの登場が計画されていたと言う。

だが、こうしたニューモデルが成功したことに加え、(例え少数の間ではあっても)依然としてディフェンダーが高い人気を誇っていたために、このランドローバーを象徴するモデルの世代交代が後回しにされていたことが問題だったと彼は言う。

「2012年頃、いまは新型ディフェンダーの国際発表イベントを担当していますが、当時は同じエンジニアだったデビッド・スニースと話をしています」と、ロジャースは思い返す。

「そして、この状況を前に進めなければならないということで意見が一致しました」

「モロッコのアトラス山脈をドライブした時のことをよく覚えています。ディフェンダーのモデルチェンジを社内の最優先事項にして、それを実現しようとふたりで決心したのです」

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