【スズキ最強SUVはPHEV】スズキ・アクロスへ英国試乗 トヨタRAV4のOEM 306ps

公開 : 2020.11.19 10:20

トヨタRAV4のOEMとなるSUV、スズキ・アクロスが英国へ上陸。挑戦的な価格のPHEVで、スズキによる新セグメント進出を実現しています。EVモード74kmの航続距離と306psという実力を、英国編集部は評価します。

もくじ

306psのスズキ・ブランド最強モデル
ボディもインテリアも、トヨタRAV4と相似
スペック以上に滑らかで力強い
動的性能も乗り心地も、全般的に好感触
スズキ・アクロスPHEV(英国仕様)のスペック

306psのスズキ・ブランド最強モデル

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
スズキの英国ラインナップは、急速に電動化が進められている。スズキ・ジムニーを除いて。スイフトにビターラ(エスクード) 、SX4 Sクロスが相次いでマイルド・ハイブリッド化された。

そんなスズキの最上級モデルとなるのが、新登場のアクロス。といっても、生粋のスズキ生まれではない。トヨタとの資本提携によって誕生した、バッジエンジニアリング・モデルだ。

スズキ・アクロスPHEV(英国仕様)
スズキ・アクロスPHEV(英国仕様)

アグレッシブさが控えめになったフロントマスクや、専用のホイール、エンブレムを除いて、基本的にはトヨタRAV4と中身は同じ。興味深いことに、欧州ではRAV4のプラグイン・ハイブリッド(PHEV)版の発売はまだなのに、アクロスは四輪駆動のPHEVとなっている。

エンジンは2.5Lの175psを発揮する4気筒ガソリン。フロントに182ps、リアに54psの、2基の電気モーターが組み合わされる。その結果、システム総合での最高出力は306psに達し、スズキの量産モデルとしては最もパワフル。0-100km/h加速も6.0秒でこなす。

1度の充電で走行できるEVモードでの距離は74km、平均のCO2排出量は22g/kmに留めている。燃費は、99.8km/Lと優秀。シトロエンC5エアクロス・ハイブリッドや三菱アウトランダーPHEVなどより、英国では現物給付税で有利となる。

ただし、英国での価格は4万5999ポンド(620万円)と安くはない。トリムグレードに選択肢はなく、値段でいえばセグメントの最上段に加わる。

ボディもインテリアも、トヨタRAV4と相似

アクロスは、RAV4を見たことのある人なら、既視感が強い。基本的にインテリアはRAV4のまま。ハイブリッド専用の表示モードが加わった、9.0インチのインフォテインメント用タッチモニターも、ゴツいシフトノブもトヨタと同じ。スイッチ類の配置も。

RAV4の登場から2年が経過するが、直線基調の個性的なスタイリングは駐車場での存在感が今でも強い。それは、スズキのエンブレムを付けていても変わらない。

スズキ・アクロスPHEV(英国仕様)
スズキ・アクロスPHEV(英国仕様)

フロントグリルは、ジムニーやイグニスとの親戚関係を匂わせる。一方で折り目がきっちりとついたデザインは、スズキ流のアプローチとは異なる。

インテリアは、1万ポンド(135万円)ほど安いPHEV版ではないRAV4と同等。全体的に暗い色調のダッシュボードの雰囲気も、ベース車と違いはない。

プジョー3008やボルボXC40のPHEV版など、デザインに意識が払われたモデルと比較すると、もう少し専用の仕立てがあっても良いと感じてしまう。華やかなクロームメッキも欲しい。

視覚的な印象を別とすれば、車内の居心地は良い。レザーシートはサポート性も高く、長距離運転でも快適。操作系も直感的なレイアウトにまとまっていて、質感も高い。Cピラーは太いが、全方向で視認性も良好だ。

インフォテインメント・システムは、アップル・カープレイとアンドロイド・オートに標準対応。基本的にシステムはトヨタからのお下がり。充電スポットの情報が追加されているものの、目新しさがあるわけではない。

 

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