【ついに電動モデル発売へ】トヨタ、新型電動SUVを欧州導入 2021年予定 サイズはRAV4クラス

公開 : 2020.12.08 20:05  更新 : 2021.01.28 18:33

トヨタは2021年に、新型のフル電動SUVを欧州に導入すると発表しました。スバルと共同開発したe-TNGAプラットフォームを採用する初のEVで、サイズはRAV4と同クラス。同社欧州部門の役員にも話を聞きました。

RAV4サイズの中型SUV

text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

トヨタは2021年、EV用プラットフォームを採用する初のモデルとして、新型の電動SUVを欧州に導入すると発表した。スバルと共同開発したe-TNGAプラットフォームを採用する最初のモデルとなる。

このモデルのサイズはRAV4に近いが、専用のアーキテクチャーを使用するEV専用モデルとして、新しい名前が与えられることになっている。トヨタによれば、日本国内のゼロ・エミッション工場で生産され、欧州市場向けに販売されるという。

新型電動SUVのティザー画像
新型電動SUVのティザー画像    トヨタ

e-TNGAプラットフォームは柔軟性が高く、ホイールベースの異なる車両にも対応できるように設計されている。また、両車軸にモーターを搭載することで、前輪、後輪、四輪駆動のパワートレインにも対応。バッテリー容量も豊富に用意されている。

トヨタはまた、ハイブリッドから得た知見をもとに、航続距離とバッテリー寿命の両方を向上させることができるとしている。

欧州におけるトヨタの製品開発を統括するアンドレア・カルッチは、この新型車は「DNAとデザインにおいて非常に欧州的なものになります」と語った。

トヨタの新型EVにRAV4サイズのSUVを選んだのは、「グローバルモデルになるので、すべての地域のニーズを満たすのに最適」だからだという。

さらに、「よりコンパクトなモデルに需要があるのは明らかで、今後、欧州市場向けの他のモデルも視野に入れています」と付け加えた。

複数の電動モデルを世界中に展開

トヨタはこれまで、e-TNGAプラットフォームで計画しているモデルとしては、スズキと共同開発中のコンパクトSUV、クロスオーバー、大型SUV、セダン、MPV(ミニバン)があると述べてきた。

来年には商用バンのプロエースとプロエース・シティのEV版を欧州で発売する予定だ。e-TNGAベースの6台が加わることで、トヨタのEVラインナップは一気に充実するだろう。

トヨタ・プロエース・シティ
トヨタ・プロエース・シティ

だが、EVと同時にハイブリッド(HV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)、水素燃料電池車(FCEV)など、さまざまな電動モデルにも力を入れている。同社は2025年までに、年間550万台の電動モデルの販売を目標としている。

欧州では、2025年までに60車種以上の電動化モデルを発売する計画だ。販売の70%以上がハイブリッド車で、PHEV、EV、FCEVがそれぞれ10%強を占めるとしている。

SUVのラインナップも拡大している。RAV4の他に、ヤリス・クロスC-HR、ハイランダー、ランドクルーザーを欧州で展開中だ。

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