【将来は未確定】ヴォグゾール(オペル)・インシグニアSRiへ試乗 堅実なハンサム

公開 : 2021.04.25 08:25

ハンサムでエネルギッシュな4ドアサルーン、インシグニア。フェイスリフトを受けた2.0Lガソリンターボを英国編集部が評価しました。

もくじ

売れ筋モデルから外れたインシグニア
スポーティでハンサムな見た目
有能な長距離選手になってくれる
堅実で実用的な4ドアサルーン
ヴォグゾール(オペル)・インシグニア・グランスポーツ SRi VXライン(英国仕様)のスペック

売れ筋モデルから外れたインシグニア

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
ヴォグゾール(オペル)の親会社になったPSAグループによる、モデルラインナップの改革はほぼ一段落した。その中でも、注目したいモデルがモッカ。訴求力の高いクロスオーバーへと生まれ変わった。

純EV版も選べるようになったコルサは、フォード・フィエスタの販売へ大きな影響を与えている。アストラも、純EVに対応できるEMP2プラットフォームで大きな進化を遂げようとしている。

ヴォグゾール(オペル)・インシグニア・グランスポーツ SRi VXライン(英国仕様)
ヴォグゾール(オペル)・インシグニア・グランスポーツ SRi VXライン(英国仕様)

2022年半ばには、完全なオペル独自のモデルといえるのは、インシグニアのみになる。4ドアサルーンとして英国では人気を維持するモデルだが、将来どうなるかは未確定だ。

デザイナーのマーク・アダムスによれば、インシグニアは次世代に向けて一新される可能性があるという。名前も変わるらしい。

ハッチバックを備える大きめの4ドアサルーンは、売れ筋モデルではなくなった。フォード・モンデオの間もなくの販売終了は、その証拠。電動化されていないエンジンモデルは、時代錯誤に思えるようにすらなった。

それでも次期モデルの登場まで、ヴォグゾールはインシグニアの新鮮さを保つ必要がある。今回のアップデートでは、1.4Lのガソリンターボ・エンジンが選択肢として加わった。230psで四輪駆動のSGiも選べる。

1.5Lと2.0Lのターボディーゼルは残留。だがライバルとは異なり、マイルドも含めて、ハイブリッドは採用されていない。ステーションワゴンは販売が伸びず選択肢から外され、選べるのは今回のグランスポーツのみだ。

スポーティでハンサムな見た目

今回試乗したのは、スポーティなSRi VXライン。200psを発揮する、2.0Lガソリンターボを搭載する。英国での価格は、3万3165ポンド(497万円)から。

装備は充実しており、スマートフォンのミラーリング機能や上質なサウンドシステム、パンチングされたレザーシートに運転支援システムなどが標準で付いてくる。350ポンド(5万円)のオプション・カラー、サミット・ホワイトが凛々しい。

ヴォグゾール(オペル)・インシグニア・グランスポーツ SRi VXライン(英国仕様)
ヴォグゾール(オペル)・インシグニア・グランスポーツ SRi VXライン(英国仕様)

デザインは存在感の高いプジョー508やDS 9ほど大胆ではないが、ハンサムだ。ボディサイズは大きく、全長4897mmで全幅1863mm。縦列駐車は、少し面倒に感じるかもしれない。

英国では、インシグニアはパトカーにも登用されている。白色のインシグニアを不用意に高速道路で追い越せるドライバーは、多くはいないだろう。

SRi VXライン・パッケージを選択すると、適度に見た目が引き締められる。だが、文字から期待するほどのスポーティさは得られない。前後バンパーのデザインが専用となり、ホイールは20インチアルミを履く。格好は良いが、縁石には注意したい。

ドアを開いて車内へ入ると、インテリアの雰囲気は堅実で質素。ルックスの華やかさとは対照的に思える。フェイスリフトで受けた変更は小さく、高級感に欠ける黒色のプラスティックや人工皮革があちこちに用いられている。

PSAグループに属する各ブランドが、独自性の高いデザイン・アイデンティティの構築に努めている中で、インシグニアのインテリアには疑問が拭えない。ヴォグゾールは気に留めなかったのだろうか。

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