【スバルらしさ、どこへ】スバルEV「ソルテラ」後の新戦略 大物技術はトヨタ主導

公開 : 2021.05.12 19:25  更新 : 2021.05.12 20:57

スバルが発表したばかりの四輪駆動EV「ソルテラ」を軸に、今後のスバル/トヨタの関係を考えます。

もくじ

四輪駆動EV 名前は「ソルテラ」
開発体制の改革でEV時代に対応
大物技術ではトヨタ主導へ一気に転換
「大きな決断」 Xデーはいつか?

四輪駆動EV 名前は「ソルテラ」

text:Kenji Momota(桃田健史)
editor:Taro Ueno(上野太朗)

スバルは2021年5月11日、トヨタが共同開発を進めている四輪駆動EVの名称を「ソルテラ」に決めたと発表した。

ラテン語で、ソルは太陽、テラは大地を意味し、ソルテラは造語である。

スバル・ソルテラ
スバル・ソルテラ    スバル

日本/北米/欧州/中国などグローバルで2022年央までに発売する予定だ。

スバルはソルテラをSUVの仲間として位置付けている。日本でのXV/フォレスター/アウトバック、さらに北米でのアセントに次ぐ新型SUVとなる。

モーターの出力、搭載する電池容量、満充電での航続距離、加速性能など技術な数値やボディ寸法などについては今回未発表だった。

唯一示されたのが、電動車専用の車体として「eスバル・グローバル・プラットフォーム」を採用するという点だ。

これはトヨタでいうe-TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)に相当する。

e-TNGAを使った四輪駆動EVといえば、トヨタが2021年4月の上海モーターショーでワールドプレミアした「bZ4X」があり、同車についてトヨタはスバルとの共同開発と説明している。

つまり、ソルテラはbZ4Xの兄弟車という見方ができるが、2ドアスポーツカーのBRZと86の場合はスバル主導開発だが、ソルテラではトヨタ主導の開発というイメージを持つ。

今後、世の中でのEVシフトがさらに進む、スバルはさらにトヨタへの依存度が高くなるように思えるのだが……。

開発体制の改革でEV時代に対応

スバルはいま(2021年5月)から約2年前となる2019年6月6日に「中/大型乗用車向けのEV専用プラットフォーム、およびCセグメントクラスのSUVモデルのEVをトヨタと共同で開発することを合意した」発表している。

このSUVモデルのEVがソルテラとbZ4Xになったわけだ。

トヨタbZ4X
トヨタbZ4X    トヨタ

2019年6月発表では「複数車種への幅広い応用や、効率的な派生車開発に対応する」としている。

また、今回のソルテラの名称発表と同時におこなわれた2021年3月期 通期連結決算の発表にあわせて、中期経営ビジョン/STEP2.0の進捗報告の中で改めて、「開発体制の改革」を示している。

それによると、従来の開発体制では、車種/ボディ/エンジン別に最適解を追求してきたが、これを機能軸と価値軸という2つの軸によって再構築するという。

さらに、開発効率と機動性を高め、次世代技術への比重を高める、ともいう。

つまり、現行モデルではインプレッサを皮切りに、数十年ぶりに刷新した新型車体のスバル・グローバル・プラットフォームによる車種展開をおこなってきたが、今後はさらに車種間の部品共通性が高まることになる。

これは当然、本格的なEV時代の到来を念頭に置いた考え方だといえる。

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