【ぜんぶ分かる?】フォード傘下のブランド 24選 買収と売却、設立と閉鎖の歴史

公開 : 2021.10.03 06:05  更新 : 2021.10.03 07:13

イギリス・フォード

フォードは、1903年の創業時から英国で販売されていた。1911年にフォード・モーター・カンパニー(イングランド)が設立され、1928年にはフォード・モーター・カンパニー・リミテッドに引き継がれた。ブリテッシュ・フォードやイギリス・フォードと呼ばれていた。

大西洋の両側で製造されたクルマが数年前から販売されていたが、英国産のモデルがラインナップの中心となった。アングリア、コルティナ、エスコートなどのモデルは、英国で最も人気のあるモデルとなった。

フォード・コルティナ
フォード・コルティナ

イギリス・フォードは、1967年に欧州フォードの傘下に入った。それ以前に導入された最後のモデルは、2代目コルティナ(写真)であった。

ドイツ・フォード

ドイツは、1927年の生産中止までモデルTを製造していた国の1つである。英国と同様に、ドイツの子会社も独自のモデルを生産するようになり、アイフェル、ケルン、ラインラントといった戦前のモデルから、戦後のタウヌス(写真)などがある。

イギリス・フォードと合併して欧州フォードになったとはいえ、現在では親会社の欧州地地域におけるほぼすべての事業は、このドイツが基盤となっている。

フォード・タウヌス
フォード・タウヌス

欧州フォード

イギリス・フォードとドイツ・フォードを中心とした欧州における事業は、1967年に欧州フォードとして統合された。以降は、英国とドイツの両支社がそれぞれ独自のラインナップを作るのではなく、共同でニューモデルを開発していくことになった。

欧州フォード発足後、最初に発売されたのは初代エスコート(写真)であった。

フォード・エスコート
フォード・エスコート

フォード・カナダ

フォード・カナダ(フォード・モーター・カンパニー・オブ・カナダ)は、1904年にフォードを現地で製造するために設立され、最終的にはグレートブリテン島とアイルランドを除く大英帝国全域でクルマを販売する権利を得た。

その結果、同社はオーストラリア、インド、ニュージーランド、南アフリカでの事業も担当することになった。現在も、クロスオーバー車のエッジ(写真)をはじめとするモデルや部品を製造している。

フォード・エッジ
フォード・エッジ

南米フォード

フォードは1911年にベネズエラ、1913年にアルゼンチン、1919年にブラジルでモデルT(写真)の販売を開始した。その後、この3か国で製造されるようになった。

アルゼンチンとブラジルの事業は自己完結型であった。ベネズエラで生産されたクルマは、ベネズエラとコロンビア、チリでも販売され、フォード・アンディーナと呼ばれる体制が作られた。

フォード・モデルT
フォード・モデルT

南米フォード(フォード・サウス・アメリカ)のクルマは一般的に、他の市場から持ち込んだモデルの現地版であったが、例外もあった。

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