新型メルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンへ試乗 伝統の能力+走破性 前編

公開 : 2021.12.06 08:25

最新Cクラス・ステーションワゴンに、悪路志向のオールテレーンが登場。英国編集部は、拡充された能力を評価します。

Cクラス・ワゴンを土台に40mmリフトアップ

クロスオーバー嗜好が進むなか、2021年9月のミュンヘン・モーターショーで新モデルが発表されていた。アウディA4 オールロードやフォルクスワーゲンパサート・オールトラック、ボルボV60 クロスカントリーといったモデルへ対峙するために。

それが、このメルセデス・ベンツCクラス・オールテレーンだ。上級クロスオーバーとして、最新のCクラス・ステーションワゴンと、間もなく次世代へモデルチェンジされるSUVのGLCとの間に位置することになる。

メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレーン(欧州仕様)
メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレーン(欧州仕様)

Cクラス・オールテレーンのコンセプトは、基本的にはひと回り大きいEクラスをベースにした、Eクラス・オールテレーンと同じ。こちらは、2017年から英国のディーラーに並んでいる。

フロント4リンク、リア5リンクとなるCクラスのサスペンションを改良し、車高を40mmリフトアップ。砂や泥への耐性を高めるため、ステアリング・ナックルは専用品が与えられている。

ボディまわりは、専用フロントグリルと前後バンパー下のキックプレート、黒い樹脂製のホイールアーチなどでオフロード感を演出。バンパー自体も、独自のデザインとなっている。アルミホイールは、17インチから19インチまで選択が可能だ。

ヘッドライトはLEDが標準装備。49km/hまで点灯可能な、明るいオフロードライトも備わる。

ボディに追加された変更によって、通常のCクラス・ステーションワゴンと比べて全長は4mmプラスの4755mmに。全幅は21mm増え、1841mmとなった。ホイールベースは2865mmと変わりない。

1.5L 4気筒ガソリンターボ+ISGのC200

メルセデス・ベンツは、欧州市場でのCクラス・オールテレーンの販売台数をさほど見込んでおらず、この地で提供されるエンジンは2種類のみ。しかも、英国に正式導入される予定はないようだ。

今回試乗したのは、C200 4マティック・オールテレーン。1.5Lの4気筒ガソリンターボを搭載し、最高出力203ps、最大トルク30.4kg-mを発揮する。そこへ20psと20.2kg-mのスターター・ジェネレーター(ISG)を追加した、マイルド・ハイブリッドとなる。

メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレーン(欧州仕様)
メルセデス・ベンツC200 4マティック・オールテレーン(欧州仕様)

C200dというディーゼルエンジンも用意される。こちらには199psと44.7kg-mを発揮する2.0L 4気筒ディーゼルターボと、選出のISGが組み合わされている。

トランスミッションは、エンジンを問わず9速AT。4マティックだから四輪駆動で、フロントに最大で45%、リアに最大55%の駆動力を、必要に応じて分配することを可能としている。

ドライブモードは、エコとコンフォート、スポーツに加えて、オールテレーンに新設定されたオフロードとオフロードプラスの5種類。コースティング機能が備わり、負荷が小さい場合にエンジンを停止させ、エネルギー消費を抑えてくれる。

0-100km/h加速は、スポーツ・モードで7.5秒がうたわれ、後輪駆動のC200 ステーションワゴンと同時。最高速度は、試乗した4気筒ガソリンターボのC200 オールテレーンなら、231km/hに設定される。

予習はこのくらいにして、試乗といこう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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