新型フォルクスワーゲン・マルチバン 電動スライドドアの7人乗りミニバン 仕様詳細発表

公開 : 2021.12.19 06:05

フォルクスワーゲンは、最新ミニバンのマルチバンを欧州で発表。2022年1月に欧州で発売される予定です。

「トランスポーター」の最新世代

フォルクスワーゲンは、71年の歴史を持つミニバンの最新モデルとして、新型マルチバンを欧州で発表。その価格と仕様の詳細を明らかにした。

英国価格は4万3160ポンド(約650万円)からで、グレードは「ライフ」、「スタイル」、「エナジェティック」の3種類が用意されている。

新型フォルクスワーゲン・マルチバン
新型フォルクスワーゲン・マルチバン    フォルクスワーゲン

ボディはショートとロングから選択でき、パワートレインは1.5Lまたは2.0Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンを搭載。プラグイン・ハイブリッドも導入された。

エントリーモデルのライフは7人乗りで、16インチアルミホイール、10.0インチのインフォテイメント・ディスプレイを装備。フォルクスワーゲンのデジタルコックピットやフロントアシスト、レーンアシストが搭載されている。

スタイルは5万8130ポンド(約875万円)からで、17インチホイール、LEDマトリクスヘッドライト、電動スライドドア&テールゲート、駐車アシストを備えている。

発売記念の限定車エナジェティックは、1.4Lターボのハイブリッド・パワートレインを搭載。ハーマン・カードン製サウンドシステム、18インチホイール、パノラマサンルーフ、プライバシーガラスなどの上級装備が標準となっている。

欧州での受注開始は2022年1月で、納車は3月末頃となる予定。

合計出力218psのPHEVも設定

フォルクスワーゲンは、ミニバンの包括的な改革と、商用バンのトランスポーターと基本構造を共有しないことを反映し、先代の「カラベル」の名称を捨てた。トランスポーターは、間もなくフォード・トランジットの兄弟車となる後継モデルに置き換わる予定だ。

7人乗りの乗用ミニバンは名称とともに、プラットフォームもSUVのティグアンが採用しているMQBへと変更された。この転換により、初のプラグイン・ハイブリッド・パワートレインの採用が可能となった。

新型フォルクスワーゲン・マルチバン
新型フォルクスワーゲン・マルチバン    フォルクスワーゲン

マルチバンeハイブリッドは、150psのターボチャージャー付き1.4Lガソリンエンジンと115psの電気モーターを前車軸に組み合わせ、合計218psの出力を実現。床下の13kWhバッテリーにより、短距離(約50km)であれば電気のみでの走行が可能だ。

また、1.5Lと2.0Lのターボチャージャー付きガソリンエンジンも用意されている。来年末には、204psのディーゼルもラインナップに加わる予定だ。

トランスミッションは、PHEVに6速DSG、従来のガソリン車にはおなじみの8速ATが採用されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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