マセラティMC20へ試乗 3.0L V6ツインターボで630ps 恋に落ちるほど最高 前編

公開 : 2022.02.05 08:25

ドライブモードと別にサスの調整が可能

フロントガラス上部のバックミラーはモニター式。光学式のミラーへ切り替えることも可能だが、エンジンルーム以外はほとんど見えなくなる。ドアミラーは普通の鏡。グラスエリアが大きく、前方視界は良い。

ドライバーの正面には、全面がモニターのメーターパネル。ダッシュボードの中央には、小さいインフォテインメント用のタッチモニターが配される。大きさの割に、操作はしやすいようだ。

マセラティMC20(英国仕様)
マセラティMC20(英国仕様)

カーボンファイバー製のセンターコンソールには、ドライブモードのセレクターと、ギアのセレクターが縦に並ぶ。シンプルに。

ドライブモードには、GTとスポーツ、コルサ、CTオフ、ウェットの5種類が用意される。CTオフでは、トラクション・コントロールが無効になる。ウェットでは、スタビリティ重視の制御になる。

ドライブモード・セレクターの中央には、アダプティブダンパーの硬さを変えるボタンがある。GTモードの場合、ダンパーはソフトがデフォルトだが、ボタンを押すとミディアムへ硬くできる。

スポーツ・モード時はミディアムがデフォルトだが、ボタンを押すとソフトにできる。同様に、コルサ・モードはハードが標準で、ミディアムに柔らかくできる。わかりやすい。

エンジンとトランスミッション、スタビリティ・コントロールも、ドライブモードで反応や硬軟が変化するが、ステアリングホイールの重み付けは変わらない。マクラーレンフェラーリのような変化も好きだが、これで構わないと思う。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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