ゴルフの好敵手 プジョー308 ピュアテック130 GTへ試乗 昨年発売のベストな1台

公開 : 2022.03.08 08:25

運転が楽しいハッチバック

ステアリングホイールは軽快に回り、反応もクイック。人工的な重み付け感もなく、路面からの不必要な感触もほぼ伝わってこない。とても機敏に、308の向きを変えていける。

フォルクスワーゲン・ゴルフで感じるような、高い直進安定性は備わらない。そのかわり、重心の低さを活かし、身のこなしが軽い。

プジョー308 ピュアテック130 GT(英国仕様)
プジョー308 ピュアテック130 GT(英国仕様)

乗り心地は、硬めのコシはあるものの優秀。姿勢制御と落ち着きを両立させている。

1.2Lエンジンは、心地よい3気筒のビートを小さく響かせる。AT任せでいると、燃費を重視しているためか、少々積極的にシフトアップしようとする。鋭い加速を求めると、どこまでシフトダウンすべきか、躊躇するような仕草も見受けられた。

そんな時は、ステアリングホイールに付いたパドルで、ドライバーが望むギアを選択すればいい。反応も悪くないと思った。

2021年に発売されたモデルのなかでも、特に運転が楽しいと感じられる1台が、プジョー308だ。つい辛口な評価をしてしまいがちだが、筆者はこのクルマを気に入っている。メーカーの努力も、しっかり感じることができる。

プジョー308クラスのファミリー・ハッチバックを数台揃えて、比較テストをしてみたいところ。新しい8代目フォルクスワーゲン・ゴルフとも、好敵手な関係になるだろう。

プジョー308 ピュアテック130 GT(英国仕様)のスペック

英国価格:2万9285ポンド(約453万円)
全長:4367mm
全幅:1852mm
全高:1441mm
最高速度:209km/h
0-100km/h加速:9.7秒
燃費:17.8km/L
CO2排出量:130g/km
車両重量:1288kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:8速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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