モーター強化が効果的 プジョー308 SW プラグインHV(2) 快適性と身のこなしは好バランス

公開 : 2026.04.06 18:10

小変更を受けた308 SWは、一層精悍な顔つきに。1.6LプラグインHVは、総合194psへ上昇しました。クラストップに上質な内装や、操縦性と乗り心地の好バランスが強み。UK編集部が評価します。

モーターのパワーアップが効果的なプラグインHV

小変更で、プジョー308 SWのパワートレインには磨きがかかった。1.2L 3気筒ガソリンターボのマイルド・ハイブリッドは145psと23.4kg-mを発揮し、0-100km/h加速9.3秒と、性能は必要充分。数名の大人と沢山の荷物では、やや力不足かもしれないが。

ディーゼルターボは129psと30.4kg-mで、粘り強さでは上。加速時にはエンジンのノイズが聞こえてくるが、8速ATが静かにギアを切り替え、高速巡航を静かにこなせる。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

大きく改良を受けたのが、プラグイン・ハイブリッド。1.6Lガソリンターボに駆動用モーターが組まれ、総合で194psと36.7kg-mを発揮する。バッテリーは14.6kWhあり、電気だけで最長83km走行できる。0-100km/h加速は、8.0秒でこなす。

特にモーターのパワーアップが効果的で、エンジンを回さずとも低域での走りは活発。モーターからエンジンへのバトンタッチは非常に滑らかで、荷物が満載状態でも、常に余裕を感じられる。

ハッチバックより落ち着いた大人な印象

ハッチバックより重く長い308 SWだが、小気味良い操縦性は殆ど変わらないのがうれしい。乗り心地には落ち着きが増し、僅かに大人な印象も漂わせる。

シャシーの基本性能が高く、Cセグメントのステーションワゴンとして、快適性と身のこなしの好バランスが強み。プラグイン・ハイブリッドは車重が250kg増えるとしても、運転体験は優れる。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

サスペンションは適度に締まり、路面の凹凸は感取されるものの、不快な衝撃がキャビンへ届く場面は稀。波長の長いうねりでも、ダンパーがしなやかに負荷を吸収し、フラットさを保ってくれる。18インチのタイヤは、ロードノイズを届けがちだけれど。

カーブでのボディロールは最小限。荷重移動を感じ取りやすく、運転する充足感は高い。ステアリングホイールは、フィードバックが薄いものの軽快に操れる。折角のシフトパドルは、反応が鈍いのが惜しい。

好燃費を狙うならディーゼルターボが正解

試乗したプラグイン・ハイブリッドの燃費は、駆動用バッテリーを2回充電し、高速道路も交えて約800kmを走らせた平均で、18.8km/L。充電が切れた状態での高速巡航は、15.9km/Lだった。価格の上昇分を、ガソリン代で回収するのは難しいかも。

マイルド・ハイブリッドでは、市街地中心なら20.0km/Lのカタログ値へ近い効率を得られる。だが高速道路も含めて、好燃費を狙うならディーゼルターボが正解だろう。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

308の装備は、競争力が高い。約2万8000ポンド(約588万円)のアリュール・グレードでも、バックカメラやLEDヘッドライト、オートクルーズなどが標準だ。

約2000ポンド(約42万円)上昇するGTグレードでは、マトリクスLEDヘッドライトにイルミネーショングリル、18インチホイール、アルカンターラ内装を獲得。タッチモニターのシステムも、グレードアップする。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

プジョー308 SW プラグインHVの前後関係

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