プジョー308 SW プラグインHV(1) ラインナップ多彩のステーションワゴン 広い荷室で実用性もしっかり

公開 : 2026.04.06 18:05

小変更を受けた308 SWは、一層精悍な顔つきに。1.6LプラグインHVは、総合194psへ上昇しました。クラストップに上質な内装や、操縦性と乗り心地の好バランスが強み。UK編集部が評価します。

+269mmで美しいプロポーションのSW

最近のロンドンで見かけるファミリーカーは、SUVが中心。プジョーも、そんな流れへしっかり追従している。しかし、ひと昔前まではステーションワゴンが主役的な存在だった。今回試乗した、308 SWのように。

英国市場での販売数は多くないとはいえ、ラインナップは多彩。約2万8000ポンド(約588万円)から選択でき、マイルドかプラグインのハイブリッドに加えて、ディーゼルターボと、バッテリーEV版のE-308 SWも設定される。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

現行の3代目308は、2021年に登場。全長を269mm伸ばしたSWも、直後に追加されている。リアのオーバーハングが長いが、ホイールベースも57mm延長され、プロポーションは美しい。荷室の奥行きは、1m以上ある。

プラットフォームは、ステランティス・グループのEMP2 v3。サスペンションは、前がマクファーソンストラットで後ろがトーションビームという、一般的な構成となる。

1.6Lガソリン・プラグインHVは総合194ps

2025年半ばにマイナーチェンジを受け、フロントマスクを中心にスタイリングにも手が加えられた。これまで以上に、精悍な顔つきを得ている。グリル中央のライオン・ロゴは、エントリーのアリュール・グレードを除き、控えめに光る。

従来はヘッドライトだった部分は、3本線のデイライトに。その下の目立たないユニットが、夜間の夜道を明るく照らす。現行モデルの中でも、特に記憶へ残る表情だろう。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

ベーシックな仕様の、1.2L 3気筒ガソリンターボと組み合わされるのは、8速ATから6速デュアルクラッチATへ交代。非ハイブリッドのガソリンターボは消滅したが、ディーゼルターボは1.5L 4気筒で、8速ATがペアを組む。

プラグイン・ハイブリッドの構成は、1.6L 4気筒ガソリンターボと7速デュアルクラッチAT。駆動用モーターは91psから124psへ強化され、総合で194psを発揮する。駆動用バッテリーは、9.9kWhから14.6kWhへ5割も増えている。

競争力高い荷室とクラストップに上質な内装

マイナーチェンジでの、インテリアの変化は小さい。とはいえ、要所にネットやフックなどが設けられ、床下収納も付いた、使い勝手の良い荷室も変わらない。

体積はパワートレインで異なり、マイルド・ハイブリッドとディーゼルでは608L。プラグイン・ハイブリッドとバッテリーEVでは548Lへ狭まるが、競争力は高いといえる。ちなみに、カローラ・ツーリングは598Lだ。

プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)
プジョー 308 SW 195 プラグインハイブリッドGT(英国仕様)

内装の質感は、Cセグメントでは屈指に高く、コストパフォーマンスに優れると感じる部分。上質な素材で全体が仕立てられ、シートは身体を優しく支えてくれ心地良い。競合モデルと比べれば、特別な雰囲気にあると実感できるはず。

ダッシュボードのデザインはグレードで差別化され、廉価なアリュールでは、エアコンの操作パネルが残る。中級グレード以上では、タッチモニターへ集約される。従来は、タッチセンサーのiトグルでエアコンの温度を調整できたが、小変更後は不可能になった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 執筆

    アレックス・ウルステンホルム

    Alex Wolstenholme

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

プジョー308 SW プラグインHVの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事