フィアット 7月から純ICEモデル廃止 英国向けラインナップ、すべて電動化

公開 : 2022.05.31 06:05

フィアットは、英国向けのラインナップを7月からすべて電動化。ハイブリッドとEVのみの販売となります。

英国向け全モデルに電動パワートレイン設定

フィアットは、7月から英国で販売するすべてのモデルに電動パワートレインを搭載する。これにより、純内燃機関モデルは廃止されることになる。

2021年にラインナップの60%が電動化されたというフィアット。今年初めに500 Xとティーポの2車種にハイブリッド・パワートレインを導入したことで、全ラインナップの電動化が完了した。

英国フィアットでは7月から純エンジン車は購入できなくなる。
英国フィアットでは7月から純エンジン車は購入できなくなる。

フィアットは非電動化モデルを廃止することで、持続可能でコスト効率の高いeモビリティへの移行を進め、特に都市部のドライバーの電動化を支援するという。

フィアットおよびアバルトの英国部門マネージング・ディレクターであるグレッグ・テイラーは、次のように述べている。

「フィアットの歴史におけるこの一歩は、すべてのお客様に手頃で持続可能なモビリティ・ソリューションを提供するという当社のコミットメントにおいて、極めて重要なポイントとなります。この動きは、都市部向けの当社の車両に適したものです」

フィアットは、2020年に500ハイブリッドとパンダ・ハイブリッドを発売し、電動化戦略をスタートさせた。この2車種では、従来の1.2Lガソリンエンジンの代わりに、1.0L 3気筒自然吸気エンジンと12Vベルト一体型スターター・ジェネレーター、11Ahバッテリーを組み合わせたハイブリッドユニットが採用された。

また、今年2月に発表された500 Xとティーポのハイブリッドモデルは、1.5L 4気筒ガソリンエンジンに20psの電気モーターを組み合わせ、合計出力130ps、最大トルク24.5kg-mを発生させる。

フィアットのオリビエ・フランソワCEOは2月、次のコメントを発表している。

「あらゆるモビリティニーズに対応した持続可能なモビリティ・ソリューションを、シンプルな技術と手頃な価格で、すべてのお客様に提供できるようになりました。『すべての人にとってグリーンであってこそ、真のグリーンである』という当社のビジョンと一致するものであり、大変誇りに思います」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事