シボレー・シルバラード vs フォードF150

フォードFシリーズは北米において、ピックアップトラックとして45年連続でベストセラーであると同時に、市販車としても40年連続でベストセラーである。シボレーはその間、何度も王座を奪おうと果敢に挑戦しており、最近もシルバラードで肉薄したものの、頂点に君臨しているのは依然としてフォードである。

Fシリーズには、F-550のような大型ピックアップトラックをはじめ、幅広いモデルが含まれていることは確かだが、スポットライトを独占しているのはF150である。2022年の勝者を決めるのは時期尚早だが、率直に言って、フォードの地盤は非常に強固だ。2021年はF150が約72万台で1位、次いでダッジ・ラムが約57万台、そして3位にシボレー・シルバラードが約53万台で続いている。

フォードF150
フォードF150

フェラーリ・ラフェラーリ vs マクラーレンP1 vs ポルシェ918スパイダー

エンスージアストたちは、フェラーリ・ラフェラーリ、マクラーレンP1、ポルシェ918スパイダーを「聖三位一体」と呼んだ。それぞれ2013年、2012年、2013年に発表され、ハイブリッドのドライブトレインから驚異的な性能値を生み出している。

ハイブリッド車でも、目もくらむような加速を実現できることを実証した市販車と言えるだろう。いずれも停止状態から3.0秒以下で100km/hに到達し、限定モデルとして発売され、とんでもなく高価であるにもかかわらず、すぐに完売した。

マクラーレンP1
マクラーレンP1

時代を画するハイパーカーは定期的に登場するものではないので、聖三位一体は今も健在。フェラーリ、マクラーレン、ポルシェの3社は、各自のプロジェクトで電動化とパフォーマンスの融合について多くを学び、得られた教訓はすでに他のクルマに還元されている。3社とも、これからさらに電動モデルを増やす予定だ。

フィアット500 vs ミニ・ワン

フォルクスワーゲンは1998年にニュービートルを発売し、レトロスタイルの小型車を自動車シーンの最前線に押し上げた。その影響は決して小さくなかったはずだ。BMW傘下のミニは、英国を代表するブランドを21世紀に蘇らせるという、千載一遇のチャンスを手に入れ、2001年に初代ワンが発売された。フィアットは2007年に500を復活させ、反撃に出る。

ワンと500は、欧州をはじめ世界各国で小型車のリーダー的存在となり、両車を基盤にさまざまなモデルが誕生した。ミニは独特のプレミアム感、500は親しみやすいスタイルが支持された。また、いずれも高性能モデルが登場し、エンスージアストの心を掴んでいる。

フィアット500
フィアット500

フィアットは2021年にEVである第2世代500を発売し、ミニは第4世代を開発中である。このライバル関係は、この先もずっと続くことになるだろう。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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