フォードブロンコ vs ジープラングラー

フォードは2020年、長らく眠っていたブロンコの名を復活させ、ジープ・ラングラーに直接対抗するオフローダーをリリースした。ラングラーは1986年に初代モデルがデビューして以来、直接的にライバルと呼べるようなモデルがいなかったので、市場の期待も大きい。トヨタFJクルーザーもあったが、ラングラーの特徴である取り外し可能なハードトップは装備されていなかった。

生まれ変わったブロンコは、ラングラーの真の対抗馬となっている。頑丈なボディ・オン・フレーム構造をベースに、取り外し可能なトップ、2ドアおよび4ドアのバリエーション、そしてカスタムを好むオーナー向けに用意された多数のアクセサリーを備えている。都市向けのライフスタイルSUVとして、ブロンコ・スポーツも登場した。いずれも北米専売モデルだったが、欧州に導入されるという情報もある。

フォード・ブロンコ
フォード・ブロンコ

フォード・ファルコン vs ホールデン・コモドール

フォード・ファルコンとGMのホールデン・コモドアは、オーストラリアを代表するセダンである。いずれも後輪駆動と十分なパワーを持つ大型モデルとして現地で開発され、さまざまなバリエーションが用意された。

V8エンジンを搭載した高性能モデル、クーペ、そして乗用車とピックアップトラックの中間的なボディスタイルであるユートなどが、長年にわたって人気を博している。

フォード・ファルコン
フォード・ファルコン

2000年代に入ると、ファルコンは海外ブランド(特に現地生産しているトヨタ)やSUVに人気が移り、販売は下降線をたどることになる。フォードは2016年、オーストラリアでの自動車製造を中止し、ファルコンも引退させた。

ホールデンのコモドールも、オペル・インシグニアのOEMに姿を変え、販売不振のため2019年末に引退。さらに、ホールデンブランドも2021年に消滅。こうして、オーストラリアを席巻したライバル関係に幕が降ろされた。

ホンダアコード vs トヨタ・カムリ

ホンダのアコードとトヨタのカムリは、1980年代から、特に北米市場で対立してきた。信頼性や価格、そして安心感を求めるドライバーへの訴求力という点で非常によく似ており、北米のセールスチャートのトップに躍り出たのである。ベストセラーの常連だ。

しかし、アコードとカムリは、SUVという共通の敵に直面している。現行モデルはこれまで以上にクオリティが高く、走りもエキサイティングなのだが、どちらもCR-VRAV4の後塵を拝している。

ホンダ・アコード
ホンダ・アコード

記事に関わった人々

  • 執筆

    ロナン・グロン

    Ronan Glon

  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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