【詳細データテスト】アウディSQ5 洗練された速さ 鋭くないが心地いい操縦性 乗り心地には難あり

公開 : 2022.08.13 20:25  更新 : 2022.09.06 05:53

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

第3世代となる新型インフォテインメントシステムは、Q5のマイナーチェンジにおける重要な要素だ。もちろん、スポーツバックにも、Sモデルにも導入された。

通常のQ5も、コネクティビティを拡張し、AppleもAndroidもミラーリングはワイヤレスに。また、アウディ・フォーンボックスは、ワイヤレス充電が標準装備となった。

システムの出来栄えはじつにいい。これで従来のような、運転中でも操作しやすい入力デバイスがあれば文句ないのだが。
システムの出来栄えはじつにいい。これで従来のような、運転中でも操作しやすい入力デバイスがあれば文句ないのだが。    LUC LACEY

音声操作はAmazon Alexaが完全に組み込まれた。しかしそれでも、旧型システムの独立した入力デバイスを排除し、インフォメーションやコマンドのインプットがタッチ画面とボイスコントロールに限定されたことで、使い勝手は後退した。

ステアリングホイールにもセンターコンソールにも、運転中にカーソルを動かすための手段は用意されていないし、ディスプレイの位置はシートから身を乗り出さずに操作するにはちょっとばかり遠い。

もっとも、タップやスワイプといった操作をしてみればわかるが、タッチ画面のインターフェースはレイアウトも操作性もかなりいい。ホーム画面は好みに合わせてセットアップできるし、エアコンの操作パネルは別に設けられているのもありがたい。

とにかくこのシステムに足りないものは、カーソルの操作デバイスだけといってもいい。しかしそれこそが、最大の問題なのだ。

燈火類

アダプティブLEDヘッドライトは標準装備だが、テスト車に装着されていたマトリックスLEDはオプションで、ヘッドライトの調整メニューが多様になり、ダイナミックインジケーターとOLEDテールライトもセットとなる。夏時間でのテストにおいて、その性能を試す機会はなかった。

ステアリングとペダル

ペダル位置が右寄りなのは明らかだ。たとえそれに気づく理由が、運転席の外寄りに座らされることしかないにしても、すぐにわかる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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