【詳細データテスト】アウディSQ5 洗練された速さ 鋭くないが心地いい操縦性 乗り心地には難あり

公開 : 2022.08.13 20:25  更新 : 2022.09.06 05:53

英国ではディーゼルのみのSQ5は、この手のSUVとして最速とは言えませんが、ディーゼルらしい低速トルクでDレンジでも十分な速さを味わえます。しかしコイルスプリングの乗り心地には、エアサスがほしいと思わされます。

はじめに

アウディSモデルのエグゼクティブカーといえば、トラディッショナルなモデルを思い浮かべるだろう。S8や、S4アバントといったクルマをだ。それはじつに理解できる。われわれも、長くなじんできたのはそうしたモデルだ。

しかし2022年現在、アウディの速いモデルは、より新しいカテゴリーのほうがよりなじみのあるものとなっている。今回テストするようなSUVだ。

テスト車:アウディSQ5スポーツバックTDIクワトロ
テスト車:アウディSQ5スポーツバックTDIクワトロ    LUC LACEY

SQ5スポーツバックは、2021年の早い時期に英国へ導入された。それ以降、これはアウディSモデルの中でもとくに販売力の強いものとなった。それは、ほかのQ5スポーツバックと同様だ。

昔ながらのフロント縦置きエンジンで四輪を駆動する、アウディのハイパフォーマンスなエグゼクティブカーで、2022年上半期において、通常モデルとスポーツバックを合わせたSQ5の販売台数を凌いだのは1車種だけ。それはSQ7だった。

好むと好まざるとにかかわらず、いまや速くて高級なSUVは、アウディのようなブランドにとってきわめて重要なモデルとなっている。しかしもっと厳密に知りたいのは、アウディはどのようなクルマを作って、その出来がいいのかということだ。

また、SQ5の購入を検討しているユーザーなら、ほかにも知りたいことがあるだろう。フォルクスワーゲングループのディーゼルゲートから7年を経た2022年時点で、6万1945ポンド(約1022万円)の新車価格がついたパフォーマンスカーに積まれたディーゼルエンジンはなんの問題もないのか。

ましてやいまどき、PHEVやEVの選択肢が、このジャンルには数多く用意されているのだ。この原油高のご時世にあって、さほど燃費のよくない高出力ディーゼルを、たとえそれを購入して維持できる経済力があったとしても、あえて選ぶ価値があるのだろうか。そうしたもろもろを解き明かしていこうと思う。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Koichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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