【詳細データテスト】アウディSQ5 洗練された速さ 鋭くないが心地いい操縦性 乗り心地には難あり

公開 : 2022.08.13 20:25

快適性/静粛性 ★★★★★★☆☆☆☆

運転席のシートも、ドライビングポジションも、批判の余地がないというものではないが、同じことは乗り心地にも言える。緊密なボディコントロールはややこうるさく、常に硬さがあり、昔の速いアウディを思い出させる。

アダプティブダンパーは、コンフォートモードならその傾向を和らげるが、完全に打ち消すことはできない。エアサスペンションを備えるヴォルスプラングなら、もちろんまったく違う乗り心地となりそうだが、通常モデルの快適性のレベルは比較的高いものの、もっとよくできるはずだ。

静粛性や高速安定性は高く、ハンドリングは過敏ではないので、クルージングでは安心感がある。ただし、乗り心地のソワソワした感じは常につきまとう。
静粛性や高速安定性は高く、ハンドリングは過敏ではないので、クルージングでは安心感がある。ただし、乗り心地のソワソワした感じは常につきまとう。    LUC LACEY

われわれとしては、スタンダードなSQ5のシャシーチューンが、ふたつの選択肢のうち、よりスポーティで妥協の少ないほうだと主張するには不十分に思える。もうひとつのエアサスペンションがプレミアム目的だけを志向しているとしてもだ。

静粛性は悪くない。騒音計によれば、80km/h巡航での室内ノイズは63dBAで、主な競合モデルより静かだ。高速安定性は例によって良好で、ほどよいステアリングとハンドリングのレスポンスは高速道路での走りをじつに安心感あるものにしてくれる。妙にそわそわした乗り心地さえなければ、望んだときにこのクルマをリラックスしたフィールにできるのだが。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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