悪党も真っ青? 世界のカッコいいパトカー特集 86選 前編 珍車に名車、迷車まで

公開 : 2022.10.22 18:05

64:メルセデス・ベンツ E 43 AMG(オーストラリア)

オーストラリアのビクトリア警察は、国内製造のホールデンとフォードの後継モデルとして、さまざまなクルマを試した。その中でも最も趣味性が高いのは、3.0L V6ツインターボを搭載し、最高出力400psを発揮するスーパーセダン、E 43 AMGである。

64:メルセデス・ベンツ E 43 AMG(オーストラリア)
64:メルセデス・ベンツ E 43 AMG(オーストラリア)

63:レクサスLS 400(米国)

残念ながら、この車両についてはあまり記録が残っていない。しかし、1989年に登場したLS 400は、高級車の快適性と品質に新しい基準を打ち立て、ドイツブランドに背筋が凍るほどの衝撃を与えたことは知られている。V8エンジンを搭載したこのクルマは、長時間のパトロールに最適なはずだ。

63:レクサスLS 400(米国)
63:レクサスLS 400(米国)

62:BMW i8(チェコ共和国)

BMWはチェコ共和国の警察に、6か月間または2万kmの走行という条件で、正式採用の可否を判断してもらうために新車のi8を貸与した。しかし悲しいことに、貸与からわずか1か月後、ドライバーが運転中に「医療上の緊急事態」に見舞われ、クラッシュしてしまった。

62:BMW i8(チェコ共和国)
62:BMW i8(チェコ共和国)

61:フォルクスワーゲンパサート W8(ルクセンブルグ)

一見すると、欧州を中心に広く普及しているフォルクスワーゲンの4ドア・セダンに見えるかもしれない。実はこれ、最高出力275psのW8エンジンと、そのパワーを地面に伝えるフルタイム4WDを搭載した、非常に珍しいパサートW8なのだ(4本出しマフラーが目印)。

写真の車両は、欧州の小さな国、ルクセンブルク公国の警察で活躍していた究極のQカー(羊の皮をかぶった狼)である。

61:フォルクスワーゲン・パサート W8(ルクセンブルグ)
61:フォルクスワーゲン・パサート W8(ルクセンブルグ)

60:フォード・レンジャー(アフガニスタン)

重機関銃を背負った警察車両というのはなんとも物々しいが、アフガニスタンの警察が使用したフォード・レンジャーもその1台。ご存知の通り、同国は治安が悪いため、50口径で身を守らなければならない。

60:フォード・レンジャー(アフガニスタン)
60:フォード・レンジャー(アフガニスタン)

59:アウディTTクワトロ(ハンガリー)

初代アウディTTは、高性能なドイツ車に涙をのんでいたハンガリーの交通警察にはうってつけのモデルに思えただろう。しかし、ハンガリーが選んだのは高出力の3.2L V6モデルではなく、ノーマルな1.8 T……。惜しい。

59:アウディTTクワトロ(ハンガリー)
59:アウディTTクワトロ(ハンガリー)

58:ランドローバー・ディスカバリー(イタリア)

イタリアのカラビニエリ(国家憲兵隊)は数多くのSUVを所有している。特に冬場のアルプス地方では、ランドローバーディフェンダーやディスカバリーが大活躍しているが、市街地でも見かけることが少なくない。また、サルデーニャ島やシチリア島では、事前の予告なしに舗装が崩れてオフロードになることが多いため、重宝されているようだ。

58:ランドローバー・ディスカバリー(イタリア)
58:ランドローバー・ディスカバリー(イタリア)

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ。テレビゲームで自動車の運転を覚えた名古屋人。ひょんなことから脱サラし、自動車メディアで翻訳記事を書くことに。無鉄砲にも令和5年から【自動車ライター】を名乗る。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴとトマトとイクラが大好物。

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