グラスミア・グリーンの特別仕様 ランドローバー・ディフェンダー 75thリミテッドエディションへ試乗 

公開 : 2023.06.25 08:25

ディフェンダーのベスト・エンジンはD300

現行のディフェンダーのなかで、ベストといえるのが3.0LディーゼルエンジンのD300。今回の試乗車もそれだったが、トルクフルで満ち足りた動力性能を簡単に引き出せ、ボディサイズを考えれば燃費も良好だろう。

0-100km/h加速は7.0秒で、燃費は10.9km/Lがうたわれる。ディーゼル特有のカラカラというノイズは、巡航走行時なら殆ど聞こえてこない。

ランドローバー・ディフェンダー 110 75thリミテッドエディション(英国仕様)
ランドローバー・ディフェンダー 110 75thリミテッドエディション(英国仕様)

特別仕様に約1万8000ポンド(約289万円)を追加する価値があるのかと聞かれると、筆者は少し答えに悩む。ディフェンダー本来のコンセプトを重視するなら、もっとベーシックなグレードを検討されても良いだろう。

実用性でいえば、スチールホイールのハードトップ仕様がある。これなら、英国価格は6万ポンド(約966万円)を切る。

オフローダーでありながら、さらに鋭い加速がお望みなら、V8エンジン版も存在する。75thリミテッドエディションとの価格差も、大きくはない。

だとしても、不足なく速く快適で、家族で移動できるという特長はそのまま。コレクターズアイテムにもなり得る。非常に高価な専用塗装だと呼ぶことができるとしても、75thリミテッドエディションが魅力的に感じられることは確かだ。

ちなみに英国では、この特別仕様をご希望なら、ロングホイールベースの110だけでなくショートボディの90でも指定できる。またD300のほかに、プラグイン・ハイブリッドのP400eにも設定されている。

ランドローバー・ディフェンダー 110 75thリミテッドエディション(英国仕様)のスペック

英国価格:9万2435ポンド(約1488万円)から
全長:4758mm
全幅:1996mm
全高:1967mm
最高速度:191km/h
0-100km/h加速:7.0秒
燃費:10.5-11.4km/L(110 D300 SE)
CO2排出量:241g/km
車両重量:2340kg(110 D300 SE)
パワートレイン:直列6気筒2996ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:300ps/4000rpm
最大トルク:66.1kg-m/1500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

関連テーマ

おすすめ記事

 

ランドローバー ディフェンダーの人気画像