新型「ランドクルーザー250」、いま分かっていること 2つの顔で来年発売 トヨタ最新情報まとめ

公開 : 2023.08.03 06:25

内装は? 2列シート・3列シートあり

エクステリアと同様のキーワードでデザインされたインテリアは、高級・豪華な雰囲気から本格オフローダーらしい機能性を感じさせるデザインへとシフトした。

強さと安定感のある空間、水平基調のインストルメントパネルや、さまざまな環境で運転するときでも迷わず操作がしやすいスイッチ形状を採用するなど、“悪路走行時も含めた機能性向上”に貢献している。

ランクル250の発表会場には3列シート車も。
ランクル250の発表会場には3列シート車も。    小川亮輔

詳細は発表されていないが、展示車両は輸出仕様を考慮してか、2台とも左ハンドルだった。インパネまわりの基本デザインは右ハンドルでも変わらないだろう。

メーターパネルには全面液晶モニターを採用しており、センターダッシュ上にはカーナビなどを表示する大型のモニターも設置されている。

シート地はレザーとファブリックのコンビだったが、これは仕向け地やグレードによって変わるだろう。

なお、シートレイアウトは「2列5人乗り」と「3列7人乗り」が設定され、これは外観がどちらのフロントマスクであっても両方が用意されるとのことだ。

ランクル250はライトデューティ系のSUVという位置づけだが、インテリアはステーションワゴン系に近く上質に仕上げられている。装備の充実度も高そうだ。

あぁ ハイブリッドは日本に来ない

パワートレインに関しては別記事で紹介したが、現段階では仕向け地によって5種類が搭載される。なお、下記リストの地域名は、現時点で予定されている仕向け地となる。

2.4Lガソリンターボ・ハイブリッド+8速AT(330ps/64.2kg-m):北米・中国

展示車両はいずれも左ハンドル車だった。
展示車両はいずれも左ハンドル車だった。    小川亮輔

2.4Lガソリンターボ+8速AT(281ps/43.8kg-m):中近東・東欧・その他

2.8Lディーゼルターボ・48Vマイルドハイブリッド+8速AT(204ps/51.0kg-m):豪州・西欧

2.8Lディーゼルターボ+8速AT(204ps/51.0kg-m):西欧・東欧・日本・中近東・その他他

2.7Lガソリン+6速スーパーECT(163ps/25.1kg-m):東欧・日本・その他

注目はランドクルーザー初のハイブリッドだが、残念ながら日本仕様には現段階では設定される予定がなく、この国では、まずはディーゼルターボと自然吸気ガソリンエンジンからということになるようだ。

トヨタセーフティセンスを全車に

ランドクルーザー300シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用し、悪路走破性を大幅に向上したランクル250。

かつ、「お客様の生活と実用を支えるクルマ」として、オンロードも含めた操縦のしやすさと快適性も高めてる。

日本発売は特別仕様車の「ファーストエディション」を含めて、2024年の前半を予定。「ファーストエディション」とは、どんなクルマになるのだろうか。
日本発売は特別仕様車の「ファーストエディション」を含めて、2024年の前半を予定。「ファーストエディション」とは、どんなクルマになるのだろうか。    トヨタ

具体的には、従来型のプラド150に比べて、フレーム剛性を50%、車両全体の剛性としては30%向上。サスペンションは、悪路走破性の指標となるホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)といった基本性能を高めた。

また、電動パワーステアリング(EPS)は悪路走行時のハンドル取られ低減、すっきりとしたステアリングフィール、低速時の取り回し性向上などに貢献し、レーントレーシングアシストを実現している。

トヨタブランドでは初のSDM(スタビライザー with ディスコネクション・メカニズム)を採用し、スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替えられる。これにより、オフロードの悪路走破性・乗り心地とオンロードでの操縦安定性を両立。

さらに、マルチテレインモニター/マルチテレインセレクトの機能拡充によって、オフロード走行支援を向上させている。

安全装備では、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に採用。

なお、バックドアは従来型プラドの横開き式を採用せず、オーソドックスな跳ね上げ式に変わっている。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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