レクサスLS一部改良 より「上質・安全」なフラッグシップへ

公開 : 2023.10.05 07:45

レクサスは同社フラッグシップモデルである「LS」を一部改良すると発表しました。今回の変更点は操縦安定性と上質な乗り心地の更なる向上、安全安心な運転をサポートする機能の進化に重きを置いています。

レクサスLS 今回の一部改良点とは?

レクサスは「LS」を一部改良し、全国のレクサス店を通じて10月16日に発売すると発表した。

LSは、1989年のブランド創設当時より、フラッグシップとしてレクサスの礎を築いてきたモデルで「常にイノベーションの精神を貫き、その時代に新たな技術や価値を提供することで変革を起こすクルマ」と位置付け、オールウェイズ・オンの精神でレクサスの原点である静粛性と乗り心地ならびに、独自の乗り味であるレクサス・ドライビング・シグネチャーを磨き続けているモデルであると彼らは語る。

レクサスLS
レクサスLS

今回の一部改良では、フラッグシップモデルとしてたゆまぬ進化を追求し、走りの面ではグレードによりラジエーターサポートブレースの追加や、ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)のAWD車への設定拡大など、操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上を目指し、細部に至るまでつくり込みを行った。また先進性と利便性をより高める機能/装備も拡充。さらに先進の予防安全技術と高度運転支援技術は、お客様の安全/安心な運転に寄与すべく、運転状況に応じて適切な操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストなど一部機能を強化した。LS500とLS500hの各グレードによるメーカー希望小売価格(税込)は1094万円から1799万円のレンジとなる。

操縦安定性と上質な乗り心地のさらなる向上

レクサス・ドライビング・シグネチャーを深化させるべく、ラジエーターサポートブレースを追加することでボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上させ、優れた操縦安定性を実現した。操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロント/リアサスペンションなどの締結において、締結工程を高精度化することで締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と、上質な乗り心地の向上に寄与する。また排気管サポートゴム(排気管を支える部品)の角度を見直し、走行中の排気管の振動を抑制することで、より優れた乗り心地を実現したと語る。

後輪転舵角を拡大したダイナミック・リア・ステアリング(DRS)をAWD車にも設定拡大し、高い取り回し性と高速での安心感を実現した。また乗り心地を優先したドライブモードセレクト「コンフォート」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能も追加された。

レクサスLS 先進の予防安全技術と高度運転支援技術の機能強化

先進の予防安全技術「レクサス・セーフティ・システム+」

レクサスはモビリティ社会の究極の願い「交通事故死傷者ゼロ」を掲げ、安全技術開発を進めている。世界トップレベルの先進安全技術をより早く開発し、より多くのクルマに普及させていくことが重要という考えのもと、今回のLSでは最新の「レクサス・セーフティ・システム+」を採用した。

主な性能向上機能

プロアクティブドライビングアシスト[PDA]:「歩行者の横断」/「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリング・ブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近いときや、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速支援する。さらに信号交差点への接近を検出した時には、ウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕確保に貢献。車線内を走行時には常時ステアリングをアシスト。幅広い運転状況に応じた適切な操作サポートを通じて、ドライバーの安全/安心な運転に寄与する。

レクサスLS
レクサスLS

プリクラッシュセーフティ[PCS]:ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援する。またドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告。ドライバーの反応時間を確保し、衝突回避や被害軽減をサポート。

アドヴァンスド・ドライブ(渋滞時支援)の採用:自動車専用道路での運転において、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロール及びレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知/判断/操作を支援することで、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となり、より周囲に注意を払った運転が可能になる。

アドヴァンスド・パーク(リモート機能付):並列駐車時の支援を拡大したアドヴァンスド・パークを、HEVモデルのLS500hに加えて、ガソリンモデルのLS500にも標準設定。バック駐車に加え、前向き駐車に対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫が可能となった。またHEVモデルのLS500hには、スマートキー携帯時に、車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用。お子様やご高齢の方を広い場所で乗り降りさせてあげたい時やトランクから荷物を取り出す際など駐車時での使い勝手を向上したと話す。

また先進性と利便性をより高める機能/装備の拡充として、12.3インチフル液晶メーターを採用。メーターパネルの視認性をよくすることで、ドライバーがより運転に集中することができる空間を追求するとともに、運転支援情報の表示を変更し、使い勝手を向上させたと発表した。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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