テスラ 安価な新型EV、ベルリンで生産へ 約400万円の「モデル2」まもなく投入か

公開 : 2023.11.07 18:25

・テスラのマスクCEOがベルリン工場を訪れ、新型EVの生産を認めたと報道。
・小型の「モデル2(仮称)」は2万5000ユーロから。中国EVに対抗。
・新型EV投入で販売台数拡大を狙う。

「モデル2」はベルリンで生産

米国の自動車メーカーであるテスラは、新型EVをベルリンの工場で生産すると報じられている。

オートモーティブ・ニュース・ヨーロッパ(ロイター通信経由)が匿名の情報筋の話として伝えたところによると、テスラのイーロン・マスクCEOは先週、ベルリン工場を訪問した際にこの方針を認めたが、新型EVをいつ発売するかについては明言しなかったという。

テスラはまもなくエントリーモデルとなる新型EVを投入する。(編集部作成予想CGイメージ)
テスラはまもなくエントリーモデルとなる新型EVを投入する。(編集部作成予想CGイメージ)    AUTOCAR

マスク氏はドイツ訪問に先立ち英国を訪れており、リシ・スナク首相とライブストリーミングで対談し、AI(人工知能)技術がいつか「雇用をなくす」と示唆したことで話題となった。

続くベルリン工場の訪問は、より具体的にテスラの将来に焦点を当てたものであった。マスク氏はモデルYの生産拡大における同工場の従業員の努力に感謝するとともに、小型の新型EV(非公式に『モデル2』と呼ばれる)が欧州で生産されることになると伝えたと言われている。

新型EVは2万5000ユーロ(約400万円)で市場投入される見込みで、安価な中国製EVへの対抗馬になると期待されている。

今年初め、マスク氏は株主に対して「2つの新製品」を開発中であると語ったが、そのうちの1つが改良型のモデル3であり、もう1つが小型の新型EVであると考えられている。

テスラは以前、ベルリン工場での年間生産台数を25万台から100万台に拡大するという目標を掲げている。改良型モデル3と新型EVを合わせた生産台数は「おそらく年間500万台を超えるだろう」とマスク氏は述べた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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