トヨタ・ルーミー、生産回復で3位に 10月の登録車・新車販売ランキング

公開 : 2023.11.08 06:45

10月の新車販売ランキング、まずは登録車です。上位を占めるトヨタ勢のなかで、ルーミーが3位に返り咲きました。中位はSUVが争います。

1位はヤリス・シリーズ 7位までトヨタ

日本自動車販売協会連合会が、2023年10月の登録車の新車販売・車名別ランキングを発表した。

1位は、前年同月比12.6%増の1万5917台を販売したトヨタ・ヤリス。10か月連続での首位につく。

登録車ベスト5の常連「トヨタ・ルーミー」は、ダイハツの京都工場で製造。仕入先の部品供給不足により減産が実施され、この夏は順位を落としていた。
登録車ベスト5の常連「トヨタ・ルーミー」は、ダイハツの京都工場で製造。仕入先の部品供給不足により減産が実施され、この夏は順位を落としていた。    AUTOCAR JAPAN編集部

続く第2位には、同21.2%増(1万1817台)を達成したトヨタ・カローラが前月と同位で位置。

また、第3位にはダイハツの生産ラインの回復に伴って同35.3%増の1万1022台を売り上げたOEM供給車のトヨタ・ルーミーが前月から1ランクアップ。

第4位には同0.7%減の1万668台を登録したトヨタ・シエンタが前月から1ランクダウンで、第5位には同238.1%増(8767台)を成し遂げたトヨタ・プリウスが前月から1ランクアップで入った。

以降はトヨタ・ノア、トヨタ・ヴォクシーホンダヴェゼル日産ノート日産セレナの順で続き、トップ10のうちの7台がトヨタ車で、日産車が2台、ホンダ車が1台という結果となった。

2023年10月 乗用車ブランド通称名別順位

1位 トヨタ・ヤリス:1万5917台
2位 トヨタ・カローラ:1万1817台
3位 トヨタ・ルーミー:1万1022台
4位 トヨタ・シエンタ:1万668台
5位 トヨタ・プリウス:8767台
6位 トヨタ・ノア:8020台
7位 トヨタ・ヴォクシー:7307台
8位 ホンダ・ヴェゼル:7085台
9位 日産ノート:6192台
10位 日産セレナ:5790台

ハリアーの登録 前年10月の515%プラスに

トップ10以降では、引き続きSUVおよびクロスオーバーモデルの好調ぶりが目立った。

“受注残の解消”を精力的に進めるトヨタ・ハリアーは、前年同月比515.3%増の5390台を販売して第13位に。

SUVモデルの好調は10月も続く。都市型SUVの代名詞「ハリアー」は、受注残の解消が本格的に。前年同月比6倍まで実績を伸ばす。
SUVモデルの好調は10月も続く。都市型SUVの代名詞「ハリアー」は、受注残の解消が本格的に。前年同月比6倍まで実績を伸ばす。    前田惠介

本年4月より販売を開始したホンダの新型SUVのZR-Vは、3652台を登録して第19位に。300系の受注は停止しているもののプラドの販売が堅調なランドクルーザー・ワゴンは、同55.0%増(3556台)を記録して第20位にランクイン。

また、クロスオーバーを設定するトヨタ・クラウンは、同22.5%増の3132台を売り上げて第22位に。10月に一部改良モデルの販売を開始したマツダCX-30は、同106.9%増(2328台)を達成して第25位に。

生産の強化を図ったスズキジムニー・シエラは、同47.2%増(2320台)を記録して第26位に。3月に一部改良を実施したレクサスNX350hは、同268.6%増の2112台を販売して第28位に。

8月にマイナーチェンジしたスバルフォレスターは、同18.3%増(2065台)を成し遂げて第29位にランクインする。

さらに、4月に商品改良を図ったスバル・インプレッサは、SUVモデルのクロストレックと合わせて同87.2%増の4553台を販売して第18位に。6月に全面改良した高級ミニバンのトヨタ・ヴェルファイアは同1866.7%増の2360台を登録して第24位に入った。

なお、登録車と軽自動車を合わせた10月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが3か月連続での首位に就き、以降はトヨタ・ヤリス、ダイハツ・タント、トヨタ・カローラ、トヨタ・ルーミーの順で続く。

記事に関わった人々

  • 執筆

    大貫直次郎

    Naojiro Onuki

    1966年型。早稲田大学卒業後、自動車専門誌や一般誌などの編集記者を経て、フリーランスのエディトリアル・ライターに。愛車はポルシェ911カレラ(930)やスバル・サンバー(TT2)などのほか、レストア待ちの不動バイク数台。著書に光文社刊『クルマでわかる! 日本の現代史』、アシェット・コレクションズ・ジャパン刊『国産名車コレクション』シリーズなど。

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