BMW 次世代の「ノイエ・クラッセ」SUV発見 X3後継、まったく新しいデザイン採用

公開 : 2023.11.23 06:25

・BMWが2026年頃に発売予定の次世代SUVのプロトタイプを発見。
・新しいフロントグリル、ヘッドライト、ドアハンドルなど採用か。
・「ノイエクラッセ」と呼ばれる6車種のEVのうちの1つ。

X3後継? 次世代SUV発見

ドイツの自動車メーカーであるBMWは、X3の後継となるような次世代の電動SUVを開発しているが、今回そのプロトタイプが目撃され、全体的なシルエットが始めて確認された。

このモデルは2026年前後に発売予定のEVで、今年初めのIAAモビリティ2023で公開された「ビジョン・ノイエ・クラッセ・コンセプト」に見られるような新しいデザインを採用する。プロトタイプにはデザインを隠すカモフラージュが施されていたが、いくつかの特徴を掴むことができる。

ドイツで目撃されたBMW「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ
ドイツで目撃されたBMW「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ    AUTOCAR

フロントグリル、フロントおよびリアのライト、アルミホイールは新デザインとなっているほか、フラッシュ式ドアハンドルを採用することがわかる。

他のクルマと並んだ写真を見ると、サイズ感は現行型のiX3に近いようだ。iX3は、X3と共通のCLARプラットフォームをベースとした電動SUVである。つまり、この新型EVは次期アウディQ6 eトロンメルセデス・ベンツEQCのライバルということになる。

BMWは引き続きSUVに注力

インテリアに関しては、数々の新機能の導入が期待される。ビジョン・ノイエ・クラッセと同様に、パノラミック・ヘッドアップディスプレイ、ジェスチャーコントロール、ボイスコントロールを備えた、第9世代のiDriveシステムが採用される見込みで、全体的にサステイナビリティと室内空間を重視した、「暖かく」「親しみやすい」環境を目指すものと思われる。

車名や仕様などは明かされていないが、ビジョン・ノイエ・クラッセの発表会のプレゼンテーションで少しだけ紹介された。BMWは今後もSUVセグメントにしっかりとコミットしており、人気の高いX3、X5、X6、X7の電動後継車の登場が示唆されている。

ドイツで目撃されたBMW「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ
ドイツで目撃されたBMW「ノイエ・クラッセ」SUVのプロトタイプ    AUTOCAR

BMWのオリバー・ジプセCEOはすでに、「(2025年から)2年間で6車種のノイエクラッセ・モデルを発表する」と明言している。「SUVからセダンまで、すべてのお客様に対応するものを用意する」という。

デザイン責任者のドマゴイ・デュケック氏は以前、取材に対しこう語っている。「BMWは3ボックスを強く信じており、ノイエ・クラッセでは(3ボックスのような)製品もいくつか出てくるでしょう。しかし、BMWはSUVも手がけていますし、将来的にSUVのニーズもあります」

6車種のノイエ・クラッセのうち最初に登場するのは、3シリーズと同サイズのセダンであり、ビジョン・ノイエ・クラッセを市販化したものになる。エネルギー効率は現行型よりも20%向上すると言われているが、SUVでは25%向上するという。航続距離は現行iX3の460kmに対して約580kmとなる計算だ。

また、最大270kWでの充電が可能なため、次世代バッテリーは小型化し、iX3よりも広い室内を実現するはずだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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