前アルピーヌA110責任者、中国資本のEVスタートアップ「バイトン」へ SUV開発で

公開 : 2018.03.13 21:50  更新 : 2021.05.13 12:00

中国資本のEVスタートアップ、バイトンが2019年の発売に向けSUVモデルの開発を進めています。アルピーヌA110の前チーフエンジニアを迎え、元グーグルのスタッフがはじめた自動運転技術のスタートアップとも手を結んだバイトンからは、どんなモデルが登場するのでしょう。

もくじ

バイトン 自動運転+豊富なドライバー・アシスト
ドアハンドルの代わりは顔認証
インテリアには多彩なディスプレイ

バイトン 自動運転+豊富なドライバー・アシスト

中国資本のEVスタートアップであるバイトンでは、アルピーヌルノー・スポールの前チーフエンジニアだったデビッド・トゥウィッグを迎えてSUVモデルの開発を進めている。

トゥウィッグはアルピーヌA110の開発とエンジニアリングを統括していたが、いまではカリフォルニアに拠点をもつバイトンに副社長として迎えられている。彼はエンジニアリングを統括するとともに、ブランド初のモデルのシャシー・セットアップも主導することになると、バイトンCEOであり、彼自身もBMWのiプログラムから移籍したカーステン・ブライトフェルドはいう。

今年のCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)でバイトン・コンセプトとして公開されたバイトンSUVだが、2019年に自動運転のエキスパート企業であるオーロラが開発したドライバーレス技術を搭載して登場することになる。オーロラはグーグルで自律運転の開発責任者だったクリス・アームソンと、業界トップの数人が率いるスタートアップであり、その技術はレベル4の自動運転を可能にしている。つまり、バイトンSUVはドライバーからの操作なしでの自律運転が可能になるということだ。


バイトンでは、そのSUVモデルにオーロラの技術をベースとしたドライバー・アシストを搭載するとしており、そのなかにはカメラ、超音波センサー、レーダーやレーザースキャナーが含まれる。

さらに技術の進化にともなって、これらのコンポーネントはアップグレード可能なように設計されていると話す。このクルマのアーキテクチャは5Gのモバイルデータ通信に対応しており、その通信速度は毎秒10GBに達するとのことだ。

これら広範な技術を搭載して、このモデルはプレミアムな電動SUVとして販売されることになる。バイトンでは「ほとんど生産準備は整っています」と語っており、その航続距離は520kmだとしている。来年には生産が開始される予定であり、その価格は3万3200ポンド/4万5000ドル(495万円)ほどになるだろう。

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