小さくても魅力的 小排気量車カウントダウン 前編 セブン160にカプチーノ

公開 : 2019.03.30 05:50  更新 : 2021.01.30 21:28

環境負荷の軽減のため、クルマの排気量は小さくなる傾向にある現在ですが、小排気量モデルは昔から庶民の味方でした。初めてのクルマは軽自動車という読者も多いのでは。自動車史に残る小さなクルマを振り返ります。まずは875ccのクリーンから479ccのフィアット・ヌォーヴァ500までの前編です。

エンジンのダウンサイジング化という考えは、現代的な思考とは限らない。個人の移動手段としてクルマの存在価値が認められはじめた1920年以降、小さなエンジンのクルマは常に、われわれに大きな話題を生み出してきた。

けれど、すべてが小排気量化によって経済性を高め、排気量以上のパフォーマンスを目指したクルマというわけでもない。排気量順に、われわれに喜びを与えてくれた往年のクルマたちを振り返ってみよう。

クリーン・クルセイダー:875cc

 

英国製の自動車、クリーン・クルセイダーに搭載されているエンジンは、このリストでは小さいとはいい難い875ccの4気筒ではある。しかし、1970年代に存在していたスポーツカーの中で比べると、充分に小さいエンジンだったといえる。特にクルセイダー・スペシャルは軽量なグラスファイバー製のボディを持ち、車重は578kgに納まっている。

エンジンはヒルマン・インプに搭載されていたユニットをチューニングしたもので、ボディ後部に搭載。最高出力は51psで最高速度は161km/h、0-96km/h加速は12.5秒となっていた。ストックでも当時としては悪くない性能だったが、モータースポーツ目的でチューニングしたエンジンは、100psは軽く出ていたという。英国では、クルセイダーでサーキット走行やラリーステージを楽しんだドライバーも少なくない。

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