小さくても魅力的 小排気量車カウントダウン 前編 セブン160にカプチーノ

公開 : 2019.03.30 05:50  更新 : 2021.01.30 21:28

 

タタ・ナノ:624cc

インド生まれのタタ・ナノは、2気筒エンジンの小さな排気量ではなく、その価格の安さで話題となったクルマ。2008年の発表当時につけられた価格は、2000ポンド(28万円)だったのだ。当時のインドのひとびとにとって、日常の足といえばスクーターやバイクだった時代に考案されたナノは、クルマという優れた代替案を示した。しかしナノが販売されるまでの期間に市場は高級志向へとシフトし、タタ社の低品質なクルマは相手にされなくなってしまった。

かといってエンジン自体は悪くなく、現代のインドにおけるレベル4環境規制にも適合している。一方で最高出力はわずか37psで、スズキアルトなどに興味を示す購買層の心には響かないものだった。2018年の6月までに生産が続けられたナノの累積台数は30万台だったが、本来目標としていた年間25万台には遥かに届かない結果となっている。

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