ポルシェ911 詳細データテスト 良好な乗り心地 使い切れる適度なパフォーマンス 絶望的な遮音性

公開 : 2024.02.10 20:25

購入と維持 ★★★★★★★★☆☆

車両価格を見る限り、競合車よりコスパがよく思えるのはポルシェの常だ。17万3000ポンド(約3218万円)という本体価格は、唯一の直接的なライバルと言えるウラカン・ステラートよりだいぶ安い。日常遣いのしやすさも、ポルシェのほうが上だ。ただし、どちらの変わり種も乗り心地はすばらしく、残価率も驚くほど高いと予想される。

もしも中古車を探すなら、少なくとも短期的には新車価格を上回る値付けとなるだろう。最近のポルシェへの需要と、限定的な供給により、一部のスペシャルモデルには法外なプレミアムがついている。ダカールもそうなるだろう。

ステラートより安価なダカールだが、残価予想は同じく手堅い。アストンの典型的な速いSUVは、かなり落ちてしまう。
ステラートより安価なダカールだが、残価予想は同じく手堅い。アストンの典型的な速いSUVは、かなり落ちてしまう。

しかし、買い損ねてもこう考えてはどうだろう。ダカールの本体価格で、新車のカレラGTSと、走行少なめのアリエル・ノマドを買ってもお釣りが来るのだと。

ダカールの点検インターバルは3.2万kmで、12.7km/Lというクルージング燃費は911ターボと同程度。注意深く走っても、オフロードではマッドフラップやクラッディングにダメージを負うだろう。そういう点を除けば、これはしょせんただのポルシェ911なのだが。

記事に関わった人々

  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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