スバル・クロストレック 詳細データテスト 手頃なサイズに優れた悪路走破性 パワー不足は否めない

公開 : 2024.03.23 20:25

使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆

インフォテインメント

クロストレックは、タッチ式の縦型11.6インチ画面を使用する、スターリンクことスバル最新のインフォテインメントシステムを標準装備。ツーリング仕様にはナビも備わるが、ワイヤレスのApple CarPlayと有線接続のAndroid Autoも使用できる。

ソフトは十分に反応がよく、レイアウトも上々。しかし、スバルが各部の使いやすさを追求していることを考えると、実体カーソルコントローラーの類が用意されなかったのは驚きだ。

タッチパネル式だが、実体コントローラーの類があれば使い勝手はさらによかったのではないか。グラフィックには、ちょっと新しさが足りないかもしれない。
タッチパネル式だが、実体コントローラーの類があれば使い勝手はさらによかったのではないか。グラフィックには、ちょっと新しさが足りないかもしれない。    JACK HARRISON

このシステムは、運転支援機能へのアクセスもしやすい。一番気になったのは、古臭いグラフィックとフォントかもしれない。変更を加えたはずなのだが、それでも90年代のSFを思わせるところがある。

燈火類

自動ハイビーム付きLEDヘッドライトは、上位グレードには標準装備。それほどパワフルではないが、減光は素早く、防眩機能には優れる。

ステアリングとペダル

スロットルもブレーキも、ペダルのサイズは良好で、広いフットウェルに理想的な配置がなされている。ステアリングコラムは、脚の長いドライバーだとややテレスコピック量が足りない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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