スバル・クロストレック 詳細データテスト 手頃なサイズに優れた悪路走破性 パワー不足は否めない

公開 : 2024.03.23 20:25

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

ニッチなポジションを考えると、価格競争に加わる必要性の薄いクルマだ。しかし、その能力を考えると、2024年のマーケットにおいて3万5000ポンド(約665万円)以下からの価格設定はかなりバリューが高いといえる。

このクラスのトップ5として挙げたモデルからわかるように、同じようなサイズで、同じようなデュアルパーパスを備え、価格帯が近いクルマはきわめて少ない。しかもそれらのほとんどは、もっと角張った、いかにもSUVといったスタイルだ。そんな中で、クロストレックの販売台数の少なさは、残価率にも優位に働くだろう。

販売台数の少ないニッチモデルなので、まずまずの残価率が見込める。少なくとも、比較した競合モデルよりは上だ。
販売台数の少ないニッチモデルなので、まずまずの残価率が見込める。少なくとも、比較した競合モデルよりは上だ。

燃費は残念な数字だった。少なくとも、燃料を食うスバルのボクサーエンジンになじみのないユーザーはそう思うだろう。ツーリングで16.0km/Lというのは、このクラスでは悪くはないが、いい数字でもない。しかし、平均12.5km/Lというのは効率に優れると言い難い。もしも経済性を考えずに走らせたら、このCVTはこういう燃費になる可能性があるということだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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