メルセデスAMG GT 詳細データテスト 高まった安定性 神経質さの残るハンドリング 低い静粛性

公開 : 2024.08.24 20:25

スペック

レイアウト

プラットフォームは7代目SLと共用で、63はかなり共通部分が多い。54:46という前後重量配分や、スタビライザーを使用しない点も同じだ。

GTとしては、初代モデルと大きく変わったのが、ギアボックスのレイアウトだ。トランスアクスルから、エンジンの後ろに続くより普通の配置になった。

エンジン

プラットフォームは7代目SLと共用で、前後重量配分は54:46。ギアボックスは、トランスアクスルだった初代GTとは異なるレイアウトとなったため、荷重比率はフロントのほうが大きい。
プラットフォームは7代目SLと共用で、前後重量配分は54:46。ギアボックスは、トランスアクスルだった初代GTとは異なるレイアウトとなったため、荷重比率はフロントのほうが大きい。

駆動方式:フロント縦置き四輪駆動
形式:V型8気筒3892cc、ツインターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ83.0×92.0mm
圧縮比:8.6:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:585ps/5500~6500rpm
最大トルク:81.6kg-m/2250~4500rpm
エンジン許容回転数:7000rpm
馬力荷重比:308ps/t
トルク荷重比:43.0kg-m/t
エンジン比出力:147ps/L

ボディ/シャシー

全長:4728mm
ホイールベース:2700mm
オーバーハング(前):993mm
オーバーハング(後):1036mm

全幅(ミラー含む):2100mm
全幅(両ドア開き):4190mm

全高:1354mm
全高(テールゲート開き):1920mm

足元長さ(前席):最大1150mm
足元長さ(後席):550mm
座面~天井(前席):最大980mm
座面~天井(後席):770mm

積載容量:321L

構造:スティールモノコック
車両重量:1895kg(公称値)/1972kg(実測値)
抗力係数:-
ホイール前/後:10.5Jx21/11.5Jx21
タイヤ前/後:295/30 ZR21 HL/305/30 ZR21 HL
ミシュラン・パイロットスポーツS5
スペアタイヤ:なし(パンク修理剤)

変速機

形式:9速クラッチ式AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.35/7.7 
2速:3.24/12.7 
3速:2.25/18.3 
4速:1.64/25.1 
5速:1.21/34.1
6速:1.00/41.4
7速:0.78/52.9 
8速:0.72/57.3
9速:0.60/68.9 

最終減速比:3.27:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:7.0km/L
ツーリング:10.9km/L
動力性能計測時:3.3km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地)4.2km/L
中速(郊外):6.8km/L
高速(高速道路):8.2km/L
超高速:8.4km/L
混合:7.1km/L

燃料タンク容量:70L
現実的な航続距離:492km
CO2排出量:319g/km

サスペンション

前:マルチリンク/コイルスプリング、油圧クロスリンクダンパー
後:マルチリンク/コイルスプリング、油圧クロスリンクダンパー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオン、後輪操舵
ロック・トゥ・ロック:1.8回転
最小回転直径:12.5m

ブレーキ

前:390mm通気冷却式ディスク
後:360mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ設置

静粛性

アイドリング:60dBA
全開時(3速):93dBA
48km/h走行時:64dBA
80km/h走行時:70dBA
113km/h走行時:74dBA

安全装備

ESP/ABA/ABSA/ALKA/プリセーフ
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:晴天・乾燥路面/気温18℃
0-30マイル/時(48km/h):1.2秒
0-40(64):1.7秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):3.1秒
0-70(113):4.0秒
0-80(129):4.9秒
0-90(145):6.1秒
0-100(161):7.4秒
0-110(177):8.9秒
0-120(193):10.6秒
0-130(209):12.7秒
0-402m発進加速:11.4秒(到達速度:198.9km/h)
0-1000m発進加速:-秒(到達速度:-km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
ポルシェ911ターボS(2022年)
テスト条件:晴天・乾燥路面/気温20℃
0-30マイル/時(48km/h):1.1秒
0-40(64):1.5秒
0-50(80):2.0秒
0-60(97):2.5秒
0-70(113):3.2秒
0-80(129):3.9秒
0-90(145):4.7秒
0-100(161):5.7秒
0-110(177):6.9秒
0-120(193):8.0秒
0-130(209):9.4秒
0-402m発進加速:10.4秒(到達速度:218.7km/h)
0-1000m発進加速:19.0秒(到達速度:276.5km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.4秒(2速)/2.2秒(3速)

30-50(48-80):1.2秒(2速)/1.6秒(3速)/2.5秒(4速)/4.2秒(5速)/6.2秒(6速)

40-60(64-97):1.5秒(3速)/2.0秒(4速)/3.0秒(5速)/4.5秒(6速)/6.2秒(7速)

50-70(80-113):1.6秒(3速)/2.0秒(4速)/2.7秒(5速)/3.6秒(6速)/5.0秒(7速)/7.7秒(8速)

60-80(97-129):2.0秒(4速)/2.8秒(5速)/3.4秒(6速)/4.3秒(7速)/6.7秒(8速)/10.5秒(9速)

70-90(113-145):2.2秒(4速)/2.8秒(5速)/3.4秒(6速)/4.1秒(7速)/5.8秒(8速)/9.5秒(9速)

80-100(129-161):2.5秒(4速)/2.9秒(5速)/3.6秒(6速)/4.2秒(7速)/5.4秒(8速)/8.5秒(9速)

90-110(145-177):3.0秒(5速)/3.7秒(6速)/4.4秒(7速)/5.7秒(8速)/7.7秒(9速)

100-120(161-193):3.3秒(5速)/3.9秒(6速)/4.6秒(7速)/6.0秒(8速)/8.1秒(9速)

110-130(177-209):3.8秒(5速)/4.1秒(6速)/4.8秒(7速)/6.5秒(8速)/9.2秒(9速)

制動距離

テスト条件:晴天・乾燥路面/気温18℃
30-0マイル/時(48km/h):8.3m
50-0マイル/時(64km/h):22.0m
70-0マイル/時(80km/h):42.5m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.35秒

ライバルの制動距離

ポルシェ911ターボS(2022年)
テスト条件:晴天・乾燥路面/気温20℃
30-0マイル/時(48km/h):7.4m
50-0マイル/時(64km/h):20.1m
70-0マイル/時(80km/h):38.3m

各ギアの最高速

1速:54.7km/h(7000rpm)
2速:88.5km/h(7000rpm)
3速:128.7km/h(7000rpm)
4速:175.4km/h(7000rpm)
5速:238.2km/h(7000rpm)
6速:289.7km/h(7000rpm)
7速:315.4km/h(7000rpm)
8速:315.4km/h(7000rpm)
9速(公称値):315.4km/h(3243rpm)

9速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1633rpm/1871rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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